大日本赤誠会愛知県本部ブログ版”一撃必中”

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「陽子の構造を視覚化した動画」 科学者とアーティストのコラボで実現!

2022年05月13日 16時23分51秒 | 量子 サイエンス 量子もつれ 量子コンピューター 量子レーダー 量子通信

視覚化された陽子 (proton) 宇宙の物質が安定に存在するために、陽子は他の素粒子に崩壊せず安定であることが要求されるが、約10ー31乗年以上の半減期で崩壊していても現存の観測事実と矛盾しない。ちなみに、宇宙の年齢は約1.38×10ー10乗年である。わはは、なのだ。138億年

アニメーションでは左のグラフのバーが右側に移動するにつれて、陽子のモヤっとした状態が3色のハッキリした粒子状態に変化していく様子が映されています。
モヤっとした部分が力を媒介する粒子「グルーオン」であり、3つの点にあたる部分が物質を構成する素粒子「クォーク」となっています。
携帯などで撮影する動画の場合、このような状態変化は通常、時間の流れによって引き起こされます。
しかし今回の場合、変化しているのは時間ではなく「撮影時間」の長さになります。
※正確にはBjorken-xの大きさ:クォークの運ぶ運動量の割合の大きさになります)
陽子を構成するクォークやグルーオンは光速に近い速度で飛び回っているために、観測する時間の長さが変化すると観測結果も大きく変化します。
観測時間が短い場合(バーが左にある場合)陽子の様子はグルーオンのモヤによって支配されています。
しかし観測時間が中くらいになると(バーが真ん中に来ると)グルーオンが1つのクォークと1つの反クォークを対生成する様子がみられはじめます。
陽子の中は非常にダイナミックな世界であり、粒子の対生成や対消滅が絶えることなく続いています。
そしてより観測時間が長くなると(バーが右端に来ると)グルーオンの雲が薄くなり、陽子の構造が3つのクォークによって支配されている様子がみられます。

参考:グルーオン
クォークやその反粒子(反クォーク)を結合させる力を媒介する粒子。物質を構成する素粒子の多く(陽子、中性子、π(パイ)中間子など)は互いに強い相互作用をする粒子でハドロンと総称され、いずれもグルーオンが媒介する力によってクォークや反クォークが結合した束縛系である。光子は電子や陽子などの荷電粒子と電荷を通じて相互作用をして荷電粒子の間の電磁気的な力を媒介する。グルーオンも3種類の「色電荷」をもつクォーク、反クォークと色電荷を通じて相互作用をするが、さらにグルーオン自身も色電荷をもつので他のグルーオンとも相互作用をする。
で、クォーク (quark) とは、素粒子のグループの一つであり、レプトンとともに物質の基本的な構成要素。クォークはハドロンを構成する。


撮影時間が伸びるにつれてグルーオンの霧がはれてクォークが現れる 。
ここで3つのクォークの色が変化しているのは、量子色力学の理論が反映されているためです。

@素晴らしい。陽子の、グルーオン、クォークの動きがよく分かります。