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リニア中央新幹線、止めた方が良い

2023-12-01 04:16:35 | Peace Cafe


 リニア中央新幹線は巨大な無駄だ。大阪万博どころではない、すぐにでも止めた方が良い無駄な事業だ。時代を読み誤った事業なのだ。例え困難を乗り切り出来たところで経営が行き詰まる。しかも、難工事でたぶん出来ないで終わる可能性が高い。それ程困難なトンネル掘りなのだ。

 第二東名高速道路も同様の無駄な事業だ。高度経済成長期に出来た計画はどれも日本がどこまでも、拡大されて行く前提で出来ている。何でもかんでも、国民が拒否しなければ、行われる公共事業が次々発案されたのだ。

 そして時代は人口減少時代に突入した。こうした大規模開発は、日本の未来を読み誤った結果計画されたのだ。日本は人口だけで無く、人間そのものが縮小安定に入っている。リニア新幹線は赤字路線になるだろう。この巨額の工事費は返すことも出来ないことになる。しかも工事の完成の目途が立たない。

 何とかなるだろうで、工事計画も、事前調査も不足したまま始めた事業が、いよいよ行き詰まり始めている。一日トンネルを掘って、1mと言うような工事が現実的であろうか。2ヶ月掘って、15mしか進んでいないというカ所すらある。1400mもの厚い土石が上部にある下を掘ると言うことが初めてのことなのだ。

 人口が減少すれば、ますます鉄道の赤字が増える。新幹線は飛行機よりも高い、新幹線よりもさらに高額になる、こんな高価な運賃の乗り物に誰が乗れるのだろうか。中国ではすでに20年前から、上海リニアモーターカーが商業運行されている。しかし、あまりの経費のために、減速運転になっている。

 それでも中国ではさらなる高速のリニアカーを計画している。中国ではわずか10年で新幹線網を完成してしまったのだ。その後さらに公共事業を行う必要があるということだろう。これは一帯一路も同じなのだが、動き出した自転車は漕ぐのを止めれば倒れる。

 行き場の無くなった公共事業を、無理やり作り上げて、建設企業に仕事を与えようという事が目的である。この点中国も日本も変らない。出来上がったものがどうなるかよりも、ともかく仕事が何か無いかと、探し回った挙げ句に見付けたものが、リニアモーターカーだ。

 こうした公共事業は島で考えるとすぐに分かる。公共事業が島の経済を動かしている。公共事業が無くなったときに、無人島になる。このまま行けば、日本列島が無人島になりかねない。江戸時代が一番人口が多かった島が沢山ある。自給自足時代なら、島は豊かな場所だ。

 日本は方角を変える必要があるのだ。拡大再生産しなくとも生きて行ける国だ。国民はこうした無駄な事業を止めなければならなかった。第二東名はまだ出来ないが、工事は続けられている。これも30年くらいになる事業だ。この30年日本は衰退に進み、人口も減少になった。

 出来上がる頃には必要の無い道路になる。この工事は道路公団の自転車操業である。新しい道路など作らなければ、無料になる道路だってあるのだ。次々に新しい道路を作ることで、道路公団自体が成立している。修繕期に入りますます無料化は遠のいた。それで、無駄は承知で、第二東名の工事をやっているのだ。

 かなり本気で反対運動をしたのだが、まったく無視されて工事が着工されてしまった。今思えばあのとき止めていれば、今こんな無意味な事業を続けないですんだのだ。こうした交通システムも、大きく変って行く。人口が減少して行く社会を直視しなければならない。政治は企業と連んでいてだめなのだから、国民がしっかりするほか無いのだ。

 小田原から金沢に行くのに、飛行機の方が早くて安いのだ。あんなに高い新幹線にはなかなか乗れない。リニア新幹線が出来たとして、どれほど高い運賃になるかと思うと、まるで無意味だと思う。日本は中堅のほどほどの国なのだ。それで幸せになればいいのだ。これからは無駄な公共事業は止めるに越したことは無い。

 そもそもリニアモ-ターカーは電気で走る。大気汚染が無いのは良いが、何しろ原発一つ分の電気を使うという。新しい原発を作れない状況で、その電力はどうやってまかなうのだろう。リニアが走るときは計画停電でもやるのだろうか。生活を押し込めてまでやることでは無いだろう。

 静岡県の川勝知事が悪者のように、報道されている。報道には調査報道が失われている。反政府的な目的には調査費が出せないのだろう。南アルプストンネルの実情を報道は調査しなければならない。川勝知事の方が正しいのだ。日本は国の方角を間違えている。

 JRの発表している資料では、2027年開業が2034年に延びることが予測されている。しかし、この南アルプストンネルは過去に無い高い山の下を通るトンネルである。技術的にも未解決なもので、やりながら技術開発をして行くという計画のものだ。

 現状ではこのトンネルは挫折するような結果になりそうだ。その理由はリニアモーターカーは直線しか走れないと言うことが原因している。地盤が悪かろうがともかくまっすぐに計画されている。地盤が悪い部分は新技術を開発すれば良いというような、高度成長期の生き残りのものだ。

 ところが日本人にはトンネル掘りの新技術の開発をするというような、能力が失われてきている。1400mの深度のトンネルなどと言うものに挑戦しても、解決できない可能性が大きい。こんなトンネルは、本来止めるべきものだったのだ。30年前の技術者の夢に踊らされたのだ。

 何故、これほど調査が不徹底のまま着工してしまったのだろうか。多くは沿線の利権だと考えて良い。金丸信の地元である何かが動いたはずだ。このリニアモーター路線で、私のふるさとはズタズタにされた。昔の風景は心の中だけのものになった。

 リニア新幹線は、南アルプストンネルが出来ない。全線のうち約86%にあたる246kmはトンネル。その中でも山岳トンネルとして最も長いのが全長約25kmの南アルプストンネルだ。これを一日に1mしか掘れないのでは、気が遠くなるような話だ。

 今からでも取りやめた方が良い。これ以上やれば、JR東海が倒産する。それでも止めないで、地獄に進むだろう。それは万博でも、リニアモーターカーでも同じだ。止めると言うことが出来ない国になってしまった。


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