地場・旬・自給

ホームページ https://sasamura.sakura.ne.jp/

中国で子供の呼吸器疾患が急増

2023-11-30 04:20:28 | 暮らし



 中国はここ何カ月かで呼吸器疾患が急増したと報告している。一部の病院では一万人を超える子供が詰めかけたという。中国メディアは、小児病院に長蛇の列ができている様子を報道している。WHOも中国政府に状況を問い合わせている。また新型ウイルスかという不安が広がるが、違うと考えて良い。

 中国当局はこの疾患について、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスSARS-CoV-2、通常なら子どもたちに軽い症状しか引き起こさない一般的な細菌だとしている。この情報が正しいかどうかについてはWHOもコロナの前例があるために、懸念して、確認を繰り返している。

 コロナの時も隠蔽して済まそうとした。そんなことではすまないのが、新型ウイルスである事は、さすがの中国もよく分かっている。中国の政治体制の隠蔽体質が不安を広げている。中国当局は、既知の病原体であるマイコプラズマ菌、RSウイルス、インフルエンザ、新型コロナウイルスを病原として挙げている。

  中国以外でも、韓国とフランスで同様の肺炎症例が増加しており、主な原因としてマイコプラズマが疑われている。 それほど思い肺炎では無いという。大気汚染と、コロナ隔離からの解放が原因と考えてほぼ間違いが無い。

 アメリカではインフルエンザによる入院患者数が2010年以来の最多を記録した。感染症の増加は、パンデミック対策の緩和後に見られる一般的な現象といえるだろう。 日本も今年のインフルエンザ流行は、しばらく流行が無かった結果と見て良い。

 新型コロナでウイルスからの隔離が徹底して行われた。特に中国では。日本でもインフルエンザの流行が起きた。隔離の結果病原菌に体しての免疫力が低下していると思われる。汚いはきれい。きれいは汚いである。無菌室から出てきた子供達が、様々な菌に弱いのは当然のことだ。

 中国北部一帯は大気汚染で肺は弱っている。黄砂も頻繁に飛んでくる。PM2.5警報が今年も出ていた。大気汚染は徐々に緩和はされているが、黄砂の方は抑えることができないでいる。黄砂が来れば家から出られない状況は続いているのだ。

 わたしは今でもコロナやインフルエンザ感染に対して、人混みではマスクをしている。年寄はそのくらい気を付けたた方が良いと考えている。感染すれば重症化する可能性が高い。コロナで学んだことだ。野外では必要ないが、人が集まる密室はマスクが必要だ。

 先日小田原に行った時に感じたのは小田原ではマスクをしている人が多いと言うことだった。スーパーでは全員がマスクをしていた。石垣島ではマスクを見かけなくなっている。この違いには驚いた。やはり石垣島気質は解放を好むのかも知れない。

 中国では徹底したコロナ対策が取られていたから、子供達の病原菌に対する免疫力はかなり低下しているのではないか。中国の大気汚染は日本の昔と変らないほどだった。日本でも川崎病とか、四日市ぜんそくと言われるものが、経済成長期には全国に広がった。

 石炭の埋蔵量の多い中国では安価な燃料として、石炭が燃やされることが多い。日本でも60年前の学校の暖房は石炭ストーブだった。小学校ではストーブ当番と言うものがあった。朝早く学校に行き、石炭、薪、新聞、用務員室に行ってもらって来る。みんなが来るまでに、教室を暖かくしておくのだ。

 他所のクラスより遅れてしまうと、煙突が煙を吸い上げにくくなり、火を付けるのに苦労をする。家でも風呂焚き係だったくらいなので、率先してストーブ当番をやったものだ。一番先に用務員室に行く為に、まだ学校の門が開いていないうちに、学校に着いて待っていた。

 学校の煙突からは、何本もの黒い煙が立ち上る。これが大気汚染の原因になった。多分中国の農村部の貧しい家庭では、今でも工場や家庭で石炭が燃やされているのでは無いだろうか。北部は日本より寒い。しかも、砂漠化も進むばかりで、黄砂も頻繁に飛んでくる。子供達がマスクを外せば、何が起こるか想像が付く。

 中国でも公害問題を解決すべく、強引すぎるほどの抑制策が採られており、ここ10年徐々に改善されてきている。短期間の改善は中国の良い側面である。それでも、日本やアメリカに較べると、2倍程度の汚染状況になったところである。以前は10倍もPM2.5があった。

 新しい感染症がまた発生して、それを隠しているのではないかと言う疑いがある。とされているが、そうではないと思う。もしその可能性があれば、中国はコロナで都市封鎖をした経験がある。今度も同様の措置を執るはずだ。前回の失敗で懲りているはずだ。

 しかし、中国の子供達の肺が弱く成った、このことは確かなようだ。コロナの流行によって、衛生環境が劇的に改善された。衛生観念が広がった結果、細菌やウイルス、寄生虫や汚染物質の少ない、清潔すぎる環境で生活するようになったことで、免疫能力が訓練されなくなり、新たな病原菌対して過剰な免疫反応を起こしやすくなった。 

 私の場合、養鶏業を始めて、病気になりにくくなった。特に風邪にかかることが無くなった。それまでは良く風邪を引く体質だったのだ。家畜を飼育する農家で育った子供は、非農家で育った子供にくらべて、抗体値が低くアレルギー症状が少ないとされる。

 抗生物質を乳児や幼児に過剰に投与すると、腸内に棲む常在細菌叢が変化するため、アレルギーになりやすくなる。私たちの腸内には、諸説あるようだが、約40兆個、重さにして1〜1.5kgの細菌が棲み着いており、人間の細胞数よりも多いと言われる。免疫にも深く関与しているといわれている。

  中国で子供達に肺炎が起きているのは、多分こんな事だろうと思う。中国のことだと、必要以上に悪く考えようという、政府や報道が待ち構えている。仮想敵国だからだろう。こんな歪んだ姿勢では良い結果には成らない。日本人の不安を煽るようなことは止めた方が良い。

 中国と仲良くする以外に世界平和はない。アメリカに洗脳されては成らない。アメリカは自国の安全の為に、中国と日本を戦わせようと考えているのだ。岸田政権は信じがたいほど、アメリカの言いなりになってしまったのだ。アメリカ眼鏡をしているのだろう。

 いずれにしても、この冬は日本でも様々な感染症の流行が予測される。年寄は気をつけるに越したことは無い。よく寝て良いものを少し食べて、適度な運動をする。そして人混みには行かない。どうしても行くときには、マスクをする。この冬を乗り切れば、状況は良くなるはずだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« のぼたん農園の11月27日 | トップ | リニア中央新幹線、止めた方... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

暮らし」カテゴリの最新記事