魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

猿の惑星

2021年02月25日 | 日記・エッセイ・コラム

天王星周期でいえば、今はまさに第三次大戦前夜だ。もう始まっているともいえる。
第二次大戦での日独の破竹の進撃は、コロナにあえぐ世界で、露骨に支配権を拡張する中国がそれに当たる。
中国、と言うより習近平は、コロナの大失態の苦し紛れに、反撃攻勢に出た。自ら招いたピンチを、あたかも被害者のように、このままでは生命線を断たれると、やけくその攻撃を始めた。自分一人の失敗に、世界中を巻き込んでいる。

不意を突かれた世界は、第二次大戦初期のように、どうしようもなく習近平に押し込まれている。戦闘の興奮にある暴徒は非道を行うのが常だ。ウイグルの人権問題などはこのドサクサの乱取りに過ぎない。
このまま放置すると、抵抗に遭わない暴徒は無計画に戦線を拡大する。それが運の尽きとなる。ナポレオンのロシア、ヒトラーのソ連、日本のビルマなど、枚挙にいとまがない。
習近平の限界は、どんな大義名分であろうと、実際に軍が手を下した時だ。
南シナ海、東シナ海、インド、そして台湾と、今どこで火が付いても不思議ではない。
印中国境は衆目の面前ではないから注目されないが、仮にどこかで、アメリカの絡んだ小さな戦闘でも起きれば、世界は一斉に習近平を敵にすることになる。この時、最大の鍵はロシアだ。ロシアが、少なくとも中立に立てば、中国内で習近平が倒れる。

互いに差し込んだ剣
この新大戦の敵味方は、戦闘ではなく、経済ブロックの枠組みだが、日本は一体どこに立っているのだろう。
中国の自信は、この経済ブロックと、グローバル経済に刺し込んだ剣にある。
アメリカ自身が今、この剣を抜けば一気に絶命してしまう。互いに突き刺した剣を抜けないチキンゲームだ。
互いに、このままの状態のうちに止血策を打とうと、アメリカは同盟再強化、中国はワクチン外交と必死だ。
一方日本は、利用するつもりだった中国の、血管でつながれた胎児になっている。一刻も早く産声を上げないと死産する。

EUがどこまで真剣に受け止めるか疑問だが、歴史的な感情でロシアを封じ込めるより、アンゴルモア大王・中国こそが恐怖と知るべきだ。ロシアは逆さまにしても一神教文化だが、中国に神はいない。古代からのキングダム、人が人を支配する、完全な不平等を目的とする文化の再来だ。
商の国・中国は、食うことだけを是とし、人間が互いに認め合う社会など念頭にない。財力権力の無い者は、家畜同様にみなされる。これに反する仏教や共産主義は、手段として積極的に取り入れられたが、その精神とは全く異なる使い方、統治のためだけに利用されている。

21世紀に、人類は2500年かけて育んできた人間主義を、再び猿の惑星に戻すのだろうか。
「新」連合軍の反撃を信じたい。

 


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