英BBCが、リオオリンピックで、中国国民には被害者意識が広がっており、その原因は南シナ海問題をめぐるハーグの仲裁裁判判決 によって、国際社会への怒りや不信感がつのり、国営メディアがそれを煽っていると伝えた。
これこそが、B型の東アジアだ。独善的行動を止められると、ABCDラインに包囲されていると、暴発したかつての日本のように、自らを省みることなく、一方的に他者のせいにし、僻み込んで爆発する。
中国が、かつての日本のように、このまま暴発に向かうとは思えない。なぜなら、日本は気持ちをため込むA型的要素が強い「健さんの殴り込み」文化だが、中国は現金なB型の典型で、口実さえ見つかれば、コロリと態度を変える。ただし拘りが強いから、内心の主張は曲げない。何しろ、4000年の昔話を現代に持ち込んでくる。
ここで、それなら旧約聖書の話で争う中東や西欧も、同じように思えるかも知れないが、心と事柄の違いがある。
旧約聖書に基づく土地や聖地は、先ず、信仰という心の方向性があり、その目的として、土地や聖地を争っている。
ところが、中国の場合、何の方向性もなく、その時々の行動の口実に、歴史の残骸である記録を引っ張り出しているに過ぎない。強い拘りとはワガママのことであり、常に自分を主体として考える習性だ。被害者意識は客観性を欠いた自己中から始まる。
→「B型A型」