サッカー、オリンピック初戦の相手は、優勝経験もあり、アフリカ予選でも1位の強敵ナイジェリアだが、資金難で、チャーター便の手配に手間取り、間に合うのか危ぶまれていたが、どうにか試合前ギリギリに到着することになったそうだ。
場合によっては、試合に間に合わず、日本の不戦勝の可能性まで出ていた。
この事態を、どういうワケか韓国の新聞は「ナイジェリアが『不戦敗』の可能性も」と、記事にした。
韓国は何を考えて、どこの視点から、突然、こんな記事を書いたのか知らない。
しかし、日本人の誰も、そんな勝ち方を喜ばないだろう。日本人のオリンピック好きは、金メダルが目的ではない。スポーツ神話のような、清々しさを求めているのだ。
勝ち負けよりも、良い試合を観て、「参加することに意義がある」ことを確かめたいと思っている。
もちろん、日本の選手に勝ってくれと応援をしてはいるが、勝ち負けより、頑張っている姿に感動したい。勝利はその方向性としての意味しかない。
例え勝ったとしても、相手が弱っていたから勝てたのだと言われても嬉しくない。互いに精一杯戦ってこそ意味がある。
ドーピングや賄賂など、どんなことをしてでも、勝ちさえすれば良いのだと、金メダルの数を自慢する人達には、全く理解できないかも知れないが、日本人は未だに「オリンピック精神」を信じている。だから、ワールドカップより人気が高い。
ナイジェリアの遅れについて取材に応えた関係者が、「万全だ、問題ない」と答えていたそうだが、少なくとも、誰かが捻挫したとか練習できないだとか、始めから予防線を張るような卑怯さがない。良い試合ができることを祈りたい。