ところで、snowの雪は「明るい」イメージに属すると言ったが、フランス語ではneigeで、「N」のネガティブイメージに属する。
中国語では「雪xue 」だから、「S」系。日本語の「yuki」は「Y」や「I」でどちらでもない。
このような違いを見れば、一概に言えないことになるが、名詞は地域や民族による、物への印象で名付けられる。
仮に「S」音が明るさを示す音であると前提するなら、逆に、個々の民族による事物への印象が垣間見られることになる。ラテン語圏では雪はネガティブなものだったと。
ただ、言語はDNA同様に、歴史的経緯が絡み合っているので、ゲルマン系の英語と、中国語が類似しているのは、逆説的に民族言語のルーツの手がかりになるかもしれない。
「S」が明るさを示すかどうかは印象でしかないが、これは学術的に世界の言語を比較するしかなく、この種の研究が過去に有ったかは知らないが、民族性を考慮した上で、人間に与える音の影響など、解明されたら面白いだろう。
占いは科学ではないから、直感と直観を重視する。科学的学術研究や論争を何世代にもわたって繰り返し、結局は葬り去られるような世界とは別の次元のものだ。
生活の中で有用であれば、例え科学的に否定されることであっても、活用できる方法を考える。
「S」を明るい音と見るのは、科学から見れば何の根拠もない直感と直観だが、それがもたらす効果がありそうなら、無視することはできない。
音の持つ力
シャープがいよいよ切羽詰まってきた。昔シャープを愛した者としては複雑だ。
「sharp」の「S」には、ヒラメキの明るさがある。
「S」で始まる日本の家電メーカーのイメージは、先鋭的で爽やかだ。しかし、残念ながら、「S」には泥臭ささがない。先鋭で勝負しているうちは輝くが、価格や商法の戦いになるとモロい。
泥臭さは「S」の持つ、センシティブな繊細さや爽やかさとは、無縁の世界だ。
SANYOは三洋証券とともに消え、SONYには昔の輝きがない。これらの企業の衰退は「S」だから悪いのではなく、己を知らなかったことにある。「S」は常に先鋭であり続けることが命であるにもかかわらず、保守的大企業に収まってしまった。
島津や、昭和○○等の運営実体は知らないが、己を知る企業は生き残る。
ところで、SANYOやSONYの親戚のような名前のSAMSUNGだが、これも何らかの鋭さで伸びたのだろう。今後の動きはやはり、どこまで己を知っているかにかかっている。