魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

誰が相手

2015年03月28日 | 星の流れに

ホロスコープの第七室は結婚宮。その人の目標であり、相手となる目の前の人だ。
そこに何の惑星が来るかで、相手のタイプや態度が変わる。
生まれた時に、第七室に木星があれば、お金持ちや地位の高い人と結婚するとも言えるし、何度も結婚するとも言える。
また、人生のある時期、第七室に木星が来れば、お金持ちや若い人、外国人との関係が増える。

天秤座の日本の第七室は牡羊座だから、日本が成りたい目標は、基本的には牡羊座の英独仏であり、逆に、英独仏にとっても、日本は理想の相手となる。今日に至る欧州のジパング伝説もここから始まったのだろう。
双子座のアメリカにとっては、射手座のスペインや南米で、逆も同じ。
カニ座の中国にとっては山羊座のインド、天竺だ。インドにとっても中国が目的の地。

この関係が基本だが、第七室に惑星が来た期間は、相手が、その惑星の意味する星座になったり、従来の相手もその惑星のような態度を取る。

現在、牡羊座に天王星がいる。日本にとっては天王星が表す水瓶のロシアのウエイトが大きくなるとも言えるし、元来の相手、英独仏がハプニング続きで、そのトバッチリを食らうとも考えられる。また、英独仏に限らず、「相手となる人」の行動が読めない時とも言える。
天秤座にとっては、思いがけない人が現れたり消えたり、革命家や小説家、発明家などが現れる。結婚も思いがけない結婚や離婚が起こる。

現在、日本と同じように
双子座のアメリカの相手は、射手座の土星であり、
水瓶座のロシアの相手は、獅子座の木星、
カニ座の中国の相手は、山羊座の冥王星が来ている。

アメリカは孤立したり、古い思想が甦ったりする。アメリカの目標は射手座だから、高等教育や哲学、法治、宇宙だ。そこに土星が来れば、孤独や懐古の傾向をおびる。
ロシアは、木星によって、千客万来となる。孤立傾向のアメリカのロシア制裁は、却って、ロシアを気にする国が増え、なだめたり仲介したり、利用したりしようと忙しくなることを意味する。
中国は世紀末のアメリカのように、「やりすぎ」による停滞のプロセスを進んでいる。
アメリカがアメリカらしいことをして失敗をしたのがイラク戦争だが、中国が中国らしいことをして失敗をするとすれば、経済的横車ということになる。そうならば、世界に向けての投機が、失敗するか信用を落とすことになるだろう。

今考えられるのはAIIBということになるが、これは、アメリカがイラク戦争に有志国を募ったのと同じように、経済的な有志国を募っているわけで、後々まで尾を引く災いになるだろう。そうなると、その進行の中で、第三のプレーヤーが登場する可能性はなくはない。