魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

斉天大聖

2013年10月13日 | 日記・エッセイ・コラム

7日
北朝鮮代表が国連で、日本の衛星は許されて、何で北朝鮮の衛星はダメなのだと言おうとして、
「われわれのミサイル・・・」と言い間違えた。すぐ、言い直したが、言い間違いというものは、多くは本音が出るものだ。

また、「言ってはイケナイ、言ってはイケナイ」と、思っていると言ってしまうことも多い。
昔、星野知子がキャスターをしていた時、蛍の映像を紹介しながら、
「ご覧ください、ホテルが一杯です」と言ってしまい、真っ赤になっていた。

頭の中が「それで一杯」になると、思わず漏れてしまうものだ。

言ってはイケナイと思うのは、他人を意識してのことで、まだ、カワイイが、全て自分の価値観からしか考えられない人もいる。

何かにつけてウルサイことを言う「堅物」が、ワイセツだ、不道徳だと言うと、その基準は誰が決めたものですかと聞きたくなる。
しかし、堅物は当然のように、「そんなことは常識だ」と言うだろう。
こういう人は、自分の常識を世間の常識だと信じて疑わない。

8日には
アメリカで中国大使が
「日本はアメリカの原爆で第二次大戦に負けたと思っているが、中国を含む連合国に負けたのだから、戦後秩序に挑戦してはならない」
と主張した。
これは、言い間違いなく、よどみなく言えたようだ。
中国は実際、そう信じているからそう主張し続けている。

中国は「大きい国」だ。だが、自称「大国」と言うには、あまりにも子供っぽい、「ちっちゃい」国だ。
何度も言うが、中華文明が大好きで尊敬している。しかし、今の中国政府は、如来ならぬコップの中を飛び回り、世界の大国だと傲慢になっている孫悟空だ。子細に情報収集しているが、コップのガラスを通してしか世界が見えていない。

中華人民共和国は、中華民国から連合国の席を盗み、資本主義国の欲と期待を利用して経済力を得て、軍事技術をパクり、サイバー攻撃で情報を盗み、隣国の土地や島をオレのものだと言い、大国の位をよこせと言う。
これではまったく、「斉天大聖」とうぬぼれ、五行山に封印された孫悟空の行状だ。

中国では、孫悟空のような腕白坊主が愛される。と言うことは、中国の行動哲学は、無法、無茶を良しとする「おおらか」なデタラメで、何でも陰陽の白黒に別ける、大ざっぱさを良しとする。

何か気に入らないことがあると、すぐ会談や会見を拒否したり、いきなり腕力に訴え、子供のように、「実際の行動」で示す。

考えてみると、中華文明の歴史文化と言えば、何から何まで戦いが軸になっている。政治と取引も戦いと考えれば、全てそうだ。体操まで武術だ。その合間に、度外れたファンタジーがあるが、繊細な感性のない、アイデアのみだ。
わかりやすいと言えば解りやすいし、そこが中国の面白さでもある。

中国は大きくて古くて、深遠な哲学、壮大なアイデアのルツボの国だが、あまりにも多すぎ、その融通無碍力のせいか、それが全て小っちゃなコップに収められているようだ。如来の手の外の世界は全く無視して、外の世界も自分の内の尺度でしか測れない。

中国の他国に対する批難は、100%が自分の考え自分の本音で、あまりにも解りやすい。
覇権主義は止めろ! 冷戦思考は止めよ! 領土を盗んだ!・・・

日本を屈服させたのは2発の原爆だから、何と言っても核を持っている者が強い・・・そう信じているから、その子分の北朝鮮も核にこだわる。

中国が他国を非難する時の言葉は、全て自分の本音として聞いていると、お盆で隠しながら踊る、裸踊りを見るようで、面白い。