魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

食肉工場

2013年08月10日 | 日記・エッセイ・コラム

ついに、人工肉が出現した。
オランダの研究者が、牛肉の幹細胞を培養し、ロンドンで人工肉ハンバーグの試食会を行った。

iPS細胞は、医療ばかりに焦点が当たっているが、命のもう一つの重要問題、食料問題の解決にも突破口となる。

バイオ技術を駆使した農業は、植物栽培の大きな可能性が現実になっているが、iPS細胞の出現で、畜産の意味を全く違うものにする。
iPS細胞が出た時から言ってきたことが、海外では現実になった。
日本は一体どうしているのだ。
※だから言ったじゃないクジラ

農業は稲作だけではない。農産品輸出などと、呑気なことを言っているが、現実には日本の農業輸出など、海外勢に比べれば、全く太刀打ちできないレベルだ。
本気で産業転換、農業立国を目指すなら、人工肉の開発、肉の工場生産を、植物栽培以上に力を入れるべきだ。
この分野は全くの未開の世界であり、無限の可能性が待っている。

もちろん、積極的に発想を変えれば、植物細胞の培養による、新食料もあるわけだ。

技術者はよく解っていると思うが、政治家と一般常識が邪魔をして、この分野で発展するということが、話題にもなっていない。
掛け声ばかりのアベノミクスに魂を入れるなら、
「人工肉産業」に、大型研究費の投入をすれば、少なくとも、投資インパクトにはなる。いや、実際に急いで研究を進めれば、特許だけでも可能性が見込める。

国を待つまでもない、TPPに反対ばかりしているより、農業、畜産の組合自ら新分野の開拓に乗り出すべきだろうし、食品会社も手がけるべきだろう。こう言っている間も、海外の大手食料会社は進んでいる。

急げ 急げ 急げや急げ