魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

見返し美人

2009年05月05日 | 日記・エッセイ・コラム

同窓会などで、「あの人誰?」という美人がいたりする。
若い頃には、かなりどうでも良いような人だったのに、年取ってから美人になる人がいる。
本人も意識してか、同窓会などに出たがる。
これを、見返し美人という。

40過ぎたら自分の顔に責任を持てと言うが、これは努力でも、生き方が現れたものでもない。努力と言うなら、死ぬほど手入れをしている人は五万といる。
これは、醜いアヒルの子で、遺伝的体質によるものだ。
ある年齢から、顔がちょうど良く変形してくる。

昔から、女盛りは30代と言われる。近頃は、40代まで引き延ばされたが、いわゆる熟女と言われる、精神と肉体のバランスのとれた分岐点なのだろう。つまり、崩れ始めなのだ。
男の方も少し遅いが、同じ事で、若い時とはまったく違う魅力を発揮し始める。

確かに、40過ぎた顔には、人生が現れる。魅力や存在感はその人の責任だ。
しかし、それとは別の要因もある。

年をとって引力に負けることが、プラスに働き、BUBIに変えるのだ。
どこがどう変わるという方程式はないが、丸い顔は長くなり、丸い鼻も長くなる。はれぼったいマブタがほどよく落ち込む。適度に太って色が白くなり艶が出て、輪郭が柔らかくなる・・・
どこがどうとは言えないが、ちょうど良くなるのだ。
しかも、周囲の人間は崩れるのだから、比較上位に浮上する。
(占い的には、魚座にこの傾向が強い)

これとは逆に、若い頃の美男美女は悲惨だ。
若い時にちょうど良かったのだから、少しでも崩れれば・・・
もう、取り返しがつかない。

しかも、元が良かったのだから、何とかそれを失うまい、ということばかりに囚われる。努力すればするほど悲惨になる。

こういう人(昔スター)に言いたいのは、いっそ、捨てることだ。
昔の栄光を捨てて、今の自分、年相応の自分を発掘すれば、人生が再び始まるだろう。