
白市から広島駅に戻ってきた。
明るいうちに周辺の建築巡りなどをして帰ることに。

まずやって来たのは、世界平和記念聖堂。
昭和20年に広島に投下された原子爆弾の犠牲者への追悼と慰霊の為、
又、平和と友愛のシンボルとして、
村野藤吾設計により、昭和29年に完成。

鉄筋コンクリートの間に、壁面はモルタル煉瓦が積まれてるそうだけど、
荒々しく目地が入れられていて、まるでコンクリートの壁面に目地を描いたかのように見えた。

所々、飛び出したモルタル煉瓦が貼られていて、

遠目で見るとその飛び出した煉瓦がやや黒っぽく見え

入口扉のすぐ横の壁面は、こんな感じで、細かくはつったような跡があって、
壁面の質感にこだわりが感じられた。

ファサードの七か所の欄間にはキリストの七つの秘跡を描いた彫刻が、
彫刻家、円鰐勝三氏により施されている。


鐘楼の背後には花形の小聖堂。
形が可愛い

聖堂内は見学可能だが、撮影禁止。
祭壇にはモザイクで表されたキリスト像があり、幾何学模様的なモダンなデザインのステンドグラスが散りばめられた美しい聖堂だった。

ステンドグラスの窓は、横長の楕円形や横長の雲のような形など、横長が強調されたもの。
ステンドグラスはドイツ、ポルトガル、メキシコ、オーストリアなどからの寄贈品だそうで、
他にもアメリカ、ドイツ、ベルギー、スペインと各国からの寄贈品、仏教界など、宗派を超えた寄付により完成した建物なのだそうで、人々の平和への願いが込められている。

。

入口扉は、ドイツのデュッセルドルフ市から贈られたもので、
「平和への門は隣人愛である」という銘文が刻まれている。


十字架などキリスト教的シンボルが刻まれた扉の装飾。





ドアノブの顔がおもしろい。

事務所のある広島カトリック会館の壁面。
聖堂の壁面に見られるようなモルタル煉瓦風の部分が少し取り入れられてた。

天井には十字架モチーフの装飾に、十字の中央に、何本かのガラス瓶を合わせた照明がユニークだった。

床は切り替えがカラフルなテラゾー

階段の手すりのデザインも斬新。

聖堂を出て町歩きを。
果物屋さんの店舗がピンクのモザイクタイル貼りで、サッシとのピンクのコラボが可愛かった。

砂糖菓子をまぶしたようなざらざらした質感も良いな。

広島三越

尖塔アーチが連続していてゴシック味があった。

金座街商店街を歩く。
かばんやさんのステンドグラス。

ガウディっぽい宝石店。

大正14年建築の元三井銀行広島支店は、現在はベーカリーマーケット、広島アンデルセンに。

昭和11年建築、旧日本銀行広島支店
この日はもう閉まっていたけど、常時開館しているようだった。

とあるビルの入口床
ブルーと赤のタイルの対比がきれい。

白黒の蜀江文型タイルがモダン。

ウェディング関係のショップだったか?麻の葉文様のタイルが貼られていた。

らせん階段のあるタイルの壁面。


アリスガーデンという広場にあった地下駐車場への入口がモザイクタイル貼り。


パステルカラーのモザイクタイルいろいろ。



こちらのビルのタイルもブルーグレーのカラーが渋くて良い感じだった。


階段のラインがきれいだったビル。
壁面のタイルも茶色のグラデーションと控えめなお花柄で素敵だった。


エナメル色のタイル

歩道に貼られてた鳩と花のタイルが可愛かった。

最後に一休みに喫茶モンブランへ。

なぜか1階は物置のようになっていて・・
2階へ。
シャンデリアが、丸いガラスを繋げたもの。
このガラスを以前骨董屋さんでいくつか手に入れたことがあったけど
こんな風に使われてたんだなあ。




壁紙に皮のような感じのものが貼られていて、経年変化でか、いい感じにつやが出ていてとてもいい感じだった。

フルーツパフェを。

地下道を歩いていて、見つけたハートのタングラムを使った鳩

10分割されたハートのタングラムで全く違う58種類の鳩が組み合わせでできるのだとか。

こちらは、お手洗いの鏡周りに使われていたタイル。

一見普通の正方形のタイルと思いきや、

近寄って見ると、微妙に立体感がつけられているという分かりにくいタイル。

遠目で見ると、その立体感で、陰影がついてキラキラして見える。

最後に見かけたエレベーター周りに貼られてたモザイクタイル??
と思って駆け寄ったら

タイルではなく、和紙のような紙が貼られていて驚いた。

もう少しで騙されるところだった~
これにて2泊3日の伊万里~有田~波佐見~西条~白市~広島の旅が終了。