転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



主治医の話ではごく簡単な処置の筈だったが、
やはりタカをくくってはいけなかった。
あれから、午後三時頃、姑はかなりの出血をしてしまい、
私は再度、病院から連絡を受けて急行し、
さきほどまで病室に詰めていた。

主治医の説明では、内視鏡検査を行い出血箇所を確認したところ、
胃瘻の部分とは別にあった「びらん」からの出血と判明し、
胃瘻造設の際の刺激が引き金になったと思われる、とのことだった。
今朝の手術の最初に、内視鏡で胃の内部を見たとき既に、
この「びらん」の存在はわかっていたのだが、
胃瘻を予定していた箇所ではなかったことと、
潰瘍といえるほど深くなかったことで、
問題にならないだろうと判断したのだそうだ。
が、結果論になるが、いささか甘かったかもしれない、と言われた。

内視鏡で止血剤を注入したことで、一応、出血の勢いは弱まったが、
このまま終息するか、再度、出血を起こすかは、
現時点ではまだわからないとのことだった。
これでおさまる方向であれば、今後に関しての大きな問題はないが、
もし出血が続くようであれば、貧血になり、抵抗力が落ち、
感染から再度の肺炎を起こす等の悪循環も考えられるそうだ。
現在のところは、点滴で潰瘍治療薬や昇圧剤などを入れているが、
止血操作で侵襲を加えているので、胃潰瘍が進行することも考えられ、
夜間などに万一の場合には、輸血に同意する旨の書類に署名もした。

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きょうは姑の胃瘻(いろう)造設手術の日だった。
数日前から酸素マスクが不要になり、
一時期低下していた血中ナトリウム濃度も改善し、
胃瘻造設に問題はないとの主治医の判断で、我々家族も同意した。

12時の予定だということで、家族は十分くらい前に病室に来れば良い、
と言われていたので、11時40分くらいに着いて、
部屋に上がってみると、姑は静かに寝ていた。

「どうですかー?これからですね~」
と私が自分本位に話しかけ、姑は曖昧に笑顔になって、
額にふれてみるとひんやりとしていたので、
「平熱ですね、良かったですね~」
などとやっていたら、看護師さんが入って来られた。

私「ありがとうございます。お世話になっております」
看「ありがとうございます。胃瘻のほう、きちんと出来ておりますので
私「!?」
看「今は、このようにガーゼで、とめてありますが」

な、なんと、とっくに胃瘻造設術は、終了していた(爆)。
言われて見たら、なるほど、腹部に絆創膏でガーゼがとめてあり、
その下からドレーンが出ていた。

私「ありがとうございました。あ、あの、予定が早まったんですか!?
 きょうは、12時から、だったですよね!??」
看「そのようですね。早く終わったみたいです」

内視鏡で、簡単にできる処置だとは聞いていたが、
これはまた、親知らずを抜きました程度の気楽さではないか。
痰の吸引をされると、姑はさすがに不快そうに眉根を寄せ、
その途端に、腹部のドレーンから血液が出て、容器にたまった。

私「今、今、血が出ましたが!?」
看「そうですね。術後なので、このくらいは、普通にあることですが、
 続くようでしたら、勿論、先生に来て頂きます」

何か釈然としない部分はあったが、無事に済んで本当に良かった。
感染や出血などのトラブルがなければ、三日くらいして白湯から始め、
徐々に栄養分の注入をして様子を見るそうだ。

うまく行きますように(祈)。

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