今年の秋の半ば頃から感じていたことだが、
世の中はコロナ禍から、……褒めて言えば「立ち直っている」。
事実を言うなら、今年は多くの人が、
「コロナが感染拡大していても気にせず動き回るようになっている」。
なぜ私がそう思うかというと、秋からこのかた、忙しさが尋常ではないからだ。
とにかく地域の行事が多いのだ!
コロナ第8波は今や国内で毎日400人ずつ死亡する最悪ペースになっており、
やはりこれだけ動き回れば、伝染病も広がるのだなという実感がある。
致死率が下がっても、大勢が一度に罹れば死亡者数も一度に増える。
また、「3年ぶりに行動制限のない年末年始」と謳っているだけあって、
3年ぶりにインフルエンザまでが全国で流行期に入っている。
特に小児科関連では解熱剤の在庫がほとんど底をついてしまった。
しかしもう、世間の大部分はそれを「意に介さない」ことで解決している。
何かが流行っていようが誰かが死んでいようが病院がパンクしていようが、
自分自身が困る状況に直面していないので、あんまり気にしない、という。
恐らく初詣も賑わうだろう。初詣を自粛する発想などもう無い筈だ。
晴天で温かかったりしたら、境内が人であふれ、
石段の下まで参拝者の行列ができ、
神社の駐車場からの一本道は何百メートルにも渡って車が渋滞するのだ。
この、コロナ脳を自称して憚らぬ、StayHomeが日本一巧いワタクシが、
三が日で数千人を超える人々の初詣対応を、これからせねばならない。
考えただけでソラナックス0.4が必要になる!
先日、「マスク着用の御協力をお願い致します」というポスターを
総代会でつくり、皆で、境内から参道から駐車場まで貼りまくった。
この期に及んで、罹っても構わない人は好きに罹って構わないのだが、
初詣に行って感染した、という評判は困る。祟り神そのものだ。
ここはやはり、最低でも「コロナ罹り放題」の場をつくらないだけの
テは打っておきたいし、対策した痕跡も残す必要があるのだ。
今年は、『屋外では季節を問わず、マスクの着用は原則不要です』
などと、厚労省が頑張って宣伝し続けているので
初詣でノーマスクの人がいてもそれは厚労省の言う通りにしている訳で、
我々のほうこそ、そこをどうか今一度…、とお願いする側である。
人混みでは着用しましょう、とも実は厚労省は小さい文字で言っているのだが、
こまけーことはイイんだよ、となっちゃう人だって結構居ると思うよ(汗)。
授与所も人が詰めかけるだろうから、マスクを持っていない人には
一応、マスクを神社から渡すようにするか、……と我々は話し合った。
総代さんの話では、マスク着用を呼びかける飲食店などでは
1枚30円でマスクを売っていたりするそうだ。
だったら、コロナ禍3年目にして今更感はあるがいっそ授与品として、
当神社の社紋を隅にプリントしたマスクを、売れば、
じゃない、「お授け」すれば良いのではないか、
と話し合いの最中、私は内心で、ふと思った。
社紋つきなら30円は安すぎるから、1枚100円だな。
『祓いますく』という品名も頭に浮かんだ(殴)。
…………やりませんよ(逃)。
Trackback ( 0 )
|