転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



昨日は、父の眼科受診があって通院介助をした。
長年の糖尿病があり、数年前に某有料老人ホームに入ってからも
系列病院で定期受診をしていたのだが、徐々に悪化が認められており、
このほど糖尿病網膜症のレーザー治療を勧められて
ホーム系列病院からの紹介で街のクリニックに行くことになった。

新型コロナ感染拡大で、1月にホームでの面会が禁止されて以来、
父に直接会うのは久しぶりではあったが、特に変わった様子はなかった。
年末にはかなりボケ散らかしていたが、外へ出ると適度な緊張感があるためか、
受け答えもしっかりしており、私に対しても全くおかしくなかった。
転んではいけないので車椅子で出てきたのだが、
ゆっくりなら自分で立てるし、診察用椅子への移動もだいたい可能だった。
さすがに、全く手すりのない普通のトイレを使うことは困難だったので、
これは別のフロアの車椅子用トイレまで行く必要があった。

昨日、父がマスク着用していたために気付かなかったが、
父は入れ歯をつけていなくて(汗)、
眼科の検査用の椅子に座って台に顎を乗せると
クシャおじさん状態で(爆爆)、顔の短さに看護師さんが困惑され、
「いつも歯は外されてますか?この状態で、いいですかね?」
とお尋ねになった。父に訊いてみると、
「入れ歯ねぇ、……どこへやったかね……」
とのことで、もう日常的には全然、使用していないらしかった。
総入れ歯は使うと窮屈だろうから、まあ、気持ちは想像できなくもないが。

糖尿病網膜症のレーザー治療は、だいたい片目3回ずつ、両目で6回、
それを2週間に一度のペースで続けると合計12週間の予定で、
可能な限り進めるけれども、部位によっては痛みを感じる場合もあり、
本人が途中でやめたいとなれば、高齢でもあるのでそれでも良い、
とのことだった。
そもそもが、今ある不快症状や視力低下を改善するための治療ではなく、
将来的に起こって来る出血や新生血管の発生などを予防するためにやるので、
自覚としては、この治療によって何かが即座に快適になる訳ではなかった。
しかし父は、できることはしたほうが良いと思ったようで、
治療を受けることを希望し、同意書にも自分で署名した。
待合室での時間や検査の前後でグズる(汗)ことも皆無で、
不本意な様子は見えなかったし、治療後も「痛くなかった」とのことで
また2週間後に、続きをやることになった。

午後2時半の予約だったが、検査と説明と待ち時間、及び治療で
合計1時間半くらいかかり、母の後発白内障のレーザー治療のときほど
簡単には済まなかった。
しかし全体としては予定通りで、
往復は馴染みの介護タクシーさんをお願いし、十分にお世話して戴いたので、
父は機嫌よく手を振ってタクシーに乗り、帰って行った。
ホームに持ち帰るファイルに、診察券とともに今日の記録と次回予約の紙を入れ、
更に、ホームのスタッフさんには私から電話を入れて今日のことを説明した。
第一回目としては、とりあえず滞りなく終了した。

そういえば些細なことだが、このクリニックは高齢の患者さんが多いためか、
看護師さんは毎回しゃがんで、とても近くでお話をしてくださり、
それは父には良かったのだが、私は別に耳は遠くないので、
では御家族さまは、こちらでお待ちください (^^)
と唐突な右からのズームアップで言われたときには、キョドってしまった(O_O)。
コロナ禍が始まって以来、こんなにヒトと接近したのは初めてだった。

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