昨日は、東京都知事選挙があった。
私自身は、よその首長への関心はあまり高いとは言えないが、
「都知事」に関しては、個人的に忘れられない思い出がある。
それは、今は亡き転姑ばーちゃんの、愉快なお喋りのことだ。
当時、ばーちゃんは既に認知症にはなっていたが、まだ体は元気だった。
ばーちゃんの話はほぼすべて妄想の類いで、
じーちゃん(舅)の職業も定かでないことが多かったが、
このときはなぜか、じーちゃんが都知事になっていたのだ。
以来、都知事選挙があるたびに、私はこの件を思い出さずにいられない。
前にも書いたことがあるのだが、あまりにも名作なので、再録しておく。
姑「おとうちゃん(舅)が、東京の、都長になったと言うんよ」
私「都庁???(ビルになったのか?)」
姑「町長さんや市長さんでのうて、東京都の……」
私「ああ、都知事ですか」
姑「そうそう、それ。都長」
私「おとーさんが、『都知事』になられた、と(^_^;)?」
姑「なったいうて本人が言うんよ」
私「いつ、なられたんですか」
姑「一昨日」
私「はぁ。冗談ではなく?」
姑「ほんまになったらしいんよ。うちは驚いてね。
『あんた、なんでそんなものになったん?』って訊いたら、
『いや、なってくれえ言われたけ、なった』て言うんじゃが」
私「はぁ(選挙もなしに、か(^_^;))」
姑「よしこさん。おとうちゃんは、一体なんでそんな嘘を言うんじゃろうか」
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