転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



明朝是歳除
会社に出なくて良い日だったので、朝から漢詩の会に行った。
今の時期、旧暦では12月ということで、師走の詩を三題読んだ。
唐の岑参(しんじん)が、勤務で今の新疆ウイグル自治区まで赴き、
『ったく、長安から何万里離れとんのか、
李(=友人)のヤツ手紙の一本も寄越さんたぁどういうことや、
見りゃ、目の前、延々と砂漠しかねーよっ(--#)、
しかも、チクショー、明日は大晦日かよっ』
と憤懣やるかたない『玉関寄長安李主簿』がなかなか面白かった。
いや勿論、幕僚として西の地で過酷な生活を強いられた岑参のことを思えば、
これは笑い話などではなく、あまりにも切実な、
まさに悲憤慷慨の詩なのだけれども(^_^;、
しかし怒り方がやはり若いというか、力強さを感じて私は気に入った。
この岑参という人は、戦地であった西方勤務が大変に長く、
その時期の作品も多いので、『辺塞詩人』と呼ばれているそうだ。

墓参偶成
ということで、あとは家に帰って掃除して晩ご飯を仕込んで、
ちょっと休もう、…と思っていたのだが、
バスを待つ間、携帯でニュースの見出しをチェックしていたら、
そのヨコに出ていた天気予報に明日は雨だと書いてあり、焦った(O_O)。
私はこのところずっと、舅姑の墓へ参っていないのを気に病んでおり、
今週のスケジュールで唯一自由になる明日朝をアテにしていたのだが、
それが雨で駄目になりそうなら、残るは今日、今から行くしかなかった。
なので、そのまま一旦帰宅して荷物を置いてから、
改めて佐伯区方面に向かって出発した。
行ってみたら、墓地に人影は全く無く、車の一台すら停まっていなかった。
普段、午後になってから墓地には行かないようにしているのだが
(算命学をやっている友人が、以前、
『お墓行くなら朝。太陽が真上を過ぎたあとの時間は、魑魅魍魎が出て来る』
と言ったので、なんだかキショク悪くて、日頃はそれを守っているのだ)、
でももう、きょうの場合は背に腹は替えられないし、仕方が無かった。
舅姑の墓へ行って掃除をして、花を取り替えて新しい菊を生けて、
お灯明をつけお線香を上げて拝んでいたら、
私の左側の、お寺の本堂の屋根あたりで、パンパン!と不思議な音がした。
うそ、これって、いわゆるラップ音…(^_^;?
と思ったが、聞かなかったことにした(逃)。

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