転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



キッスの元ドラマー、男性でも乳がんになると注意促す(ロイター)
『米ハードロックバンド「キッス」のオリジナルメンバーで、昨年乳がんの手術を受けたピーター・クリスさん(63)が、10月の「乳がん月間」に合わせ、男性でも乳がんになる可能性があると注意を呼び掛けている。』『クリスさんが、左胸のしこりに気が付いたのは、2007年12月。2008年2月に腫瘍(しゅよう)と周辺の組織のみを切除した後、翌月に乳房切除術を受けた。』『男性が乳がんになるケースは女性の100分の1くらいだが、命に関わることは変わらない。米国がん協会の推計によると、ことしの男性の乳がん発症件数は1910件に上るとみられ、乳がんで命を落とす米国人男性の数は年間約440人に上る見通しだという。』

70年代に熱中して以来、KISSは私にとって結構お気に入りのバンドで、
近年でも彼らの活躍を目にすることが多く嬉しく思っているのだが、
久々に、ドラムのピーター・クリスの名を見たと思ったら、
乳がんの治療を受けたという話題だったので驚いてしまった。
男性の乳がんがあるというのは以前から知っていたが、
この記事によると、発生頻度は女性の100分の1くらいに達するようで
私が考えていたより現実的な数字なのだと初めて知った。
何千分の一とか何万分の一というくらいかと思っていたのだ。

ピーター・クリスはKISSの初代ドラマーだったが、
同時に、超ハスキーなヴォーカルでも人気を博していて、
特に70年代後半に出した、『Beth』と『Hard Luck Woman』は
KISSを聴く人なら誰でも知っている大ヒットだった。

Kiss - Beth live76(YouTube)
Hard Luck Woman(YouTube)

90年代だったか、ピーターが脱退して、もういなかった頃、
『Hard Luck Woman』をポール・スタンレーが歌ったものを
私は聞いたことがあったのだが、これが、全然良くなかった。
歌はポールのほうが断然うまいし、聴かせる力もあったのだが、
よくある「いい曲」の範疇を超えたものには聞こえなくて、
この曲のなんとも言えない温かさや切なさは、
やはりピーターあってこそのものだったのだ、
ということがよくわかった。

私の印象では、ピーターはKISSを出たり入ったりしていた、
という気がするのだが、脱退と再加入を繰り返した理由は、
どうもよくわからなかった。
ジーン・シモンズと不仲になったからだとか、
バンドよりソロ活動への情熱を優先したからだとか、
いろいろなことが言われたが、音楽的には結局のところ、
ピーターはKISSと本当に相性が良かったと思うし、
彼自身やメンバーだってそう思ったから、
幾度もKISSとしてやり直すことを試みたのではないだろうか。
勿論、ファンが喜ぶから、というのは大きかったとは思うけれど。

私としては、散発的にでもいいから、これからもKISSのメンバーと
ときには組んでライブなどやって欲しいと思っている。
そのためにも、ピーターにはこれからずっと元気で
活躍して貰わなくては。

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なお、ポール・スタンレーの名誉のために、というか、
さきほどはピーターの歌のほうが良かった的なことを書いたが、
私は本来的には、ポールというのは非常に優れたシンガーだと
心から思っている。
私がこれまで出会った歌い手の中でも、ポールは多分、
私的には五指に入る、魅力あるヴォーカリストだ。
KISSとしてのパワフルなステージでもそれは存分に味わえるが
Kiss - Detroit Rock City(YouTube)←デスメタルではありません)
ポールの凄いところは、更にこういう歌↓が歌えるということだ。

Paul Stanley in The Phantom Of The Opera - Music Of The Night(YouTube)

KISSのポール・スタンレーとして歌うとき、
この種の魅力やテクニックは、普段はほぼ完全に封印されている。
ポールがファントム役で出演した『オペラ座の怪人』
(99年トロント公演)を見ることが出来なかったのは、
実に残念なことだったと、私は十年経った今でも思っている。

私はKISSを熱心に聴かなかった時期でも、
ポール・スタンレーの動向だけはだいたい追っていたのだが、
いつも感心するのは、彼が全く衰えることを知らないという点だ。
"Detroit Rock City" performed at Rock Camp(YouTube)

近年のポールはメタボだ・ヅラだ(爆)、
という非難も一部にはあるようだが
私にはそのようなことは全く問題ではない。
若いときを知っていて、今見るとなおいっそう良いと実感させてくれる、
彼のアーティストとしての力量が本当に凄いと思う。
KISSのヴォーカリストとしても、ソロとしても、
ポール・スタンレーは私にとって、常に限りなく魅力的だ。

ポールがこういう曲目↓を歌うのを聴くと、
私は本当に、歌い手としての彼に非常に心惹かれていることを感じる。
Paul Stanley - Honkey-tonk Woman 9/3/07(YouTube)
Paul Stanley - Sunshine of Your Love 9.3.07(YouTube)
Paul Stanley - Vehicle 9/3/07(YouTube)

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11月号ということで、後期講座の二ヶ月目だ。

スペイン語は、serとestarの活用だとか、ar動詞の規則活用、
などの話から入って頂けて、私には懐かしく、またとても有り難い。
この講座は、基礎からスペイン語を系統立ててやりたい人には
本当にとても良い内容と構成になっていると思う。
と言いつつ、多分私は、不規則活用になると脱落しはじめ、
現在時制が制覇できずにウロウロすると思われるが(汗)。

物語も、日本人留学生エリの初めてづくしの体験を通じて、
スペインはサラマンカでの、ホストマザーのパカとの生活が、
とても淡々と、しかしある意味リアルに描かれている。

  パカ「朝ご飯を食べる?」
  エリ「はい、おなかペコペコです」
  パカ「ビスケット、マドレーヌにカフェオレよ」

・・・・・・・・。
転夫ころもんのような留学生であったら、
初日早々、ちゃぶ台(=テーブル)返しをして暴れたことだろう。
朝っぱらから、ビスケットにマドレーヌ。
それは、日本の普通の「朝食」の概念から逸脱したものだ。
しかもそれを、「おなかペコペコ」の若い子に食べさせるという。

講師の下田先生とゲストのマルタさんのトークによると、
スペインでの朝食は、こういうお茶菓子みたいなものが多く、
しかしそれではすぐに空腹になるので、
午前中からまたバルに行って、何か食べる人が多いのだそうだ。
起きたては、血糖値を上げるものを取りあえずお腹に入れて、
体にエンジンがかかったところで、食べ直し、
みたいなことなのだろうかと私は想像しているのだが・・・。

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食べる話といえば、フランス語初級編は「ナミのおいしいパリ日記」、
こちらは、最初から市場をうろつき、パン屋さんを覗いて、
品物やメニューが毎日紹介され、美味そうな設定の連続だ。
スペイン語よりはずっと私のほうに余裕があるので、
今のところは(汗)、毎回文句なしに楽しませて貰っている。
内容は再放送でも、毎月のテキストのとびらページは、
清岡先生とレナさんの最新の扮装写真があってこれも楽しい。

今期は応用編のほうも、私にはやり甲斐があって気に入っている。
私はつくづく文法が好きなんだと思い知った次第だ。
ミカエル・フェリエさんが愉快なのは前期から存じておりましたが、
杉山利恵子先生もお話の雰囲気が実にキュートで、なかなかいい。
杉山先生は、日本語の発音とイントネーションのほうに、
その「キュート」の秘密があって、私にはそれも興味深い。

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「ラジオ英会話」は、今の私にはほど良くて、気持ちよく聴いている。
内容は難しくないが、実用的なフレーズがよく出て来るし、
繰り返しが結構多いので、学習したものがよく定着するという気がする。
ひとつ、「Say It!」のコーナーで一文を「ひといき5回。Ready?Set!Go!」
というのがあるが、その5回暗誦をやっている最中に、
遠山先生が何か呟かれることがあって、時々、気になっている。
こっちは自分で5回言うことのほうに夢中になっていて、
それに被さるように何か仰って頂いても聴くことができない(苦笑)。
前に書いたように、本放送と再放送を二度とも一日のうちに聴いて、
さらに日曜日の一週間分の再放送を聴けば、かなり良いと思うのだが、
なかなか、そこまでの時間が取れないのが残念だ。

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