結局、広島には台風は来なかった。
昨夜は多少、風が強く、雨模様ではあったが、
それも夜のうちに行ってしまった。
住民として私はそれをとても有り難いことだと思ったが、
娘は、そうではなかった。
朝起きて、警報どころか、既に晴天であると知り
娘は大いに落胆した。
しかし、娘には、まだ希望があった。
「学校に行ったら、もしかしたら学級閉鎖かも知れん!」
と娘は不意に目を輝かせた。
朝の欠席連絡で、インフルエンザの人が一定数以上いれば、
そのクラスは急遽、学級閉鎖で、授業無しで帰宅することになる。
昨日の中3某組は、まさにその状態で下校した。
季節型と違い、新型の恐れがある今回は、
その数たった数名で良いのだ。
確かに、可能性は充分だろう。
「一時間目からソフトボールなんよ。でも出来んかったりして。
そうなったら、おかーちゃん、お弁当が無駄になるかもしれんね!
あ、でも帰ってきてから、お昼に食べるから、大丈夫!!」
娘は、意味不明に饒舌になって、元気よく登校した。
で、今に至るも、戻って来ない(苦笑)。
勿論、間近に見えるA中高の外観は、全くいつも通りで、
生徒達が一斉に下校している様子も、見えない。
空は、もちろんよく晴れているのだった。
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