転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



昨今は、思いがけないことに個人的KISSブームが再来していて、
彼らの新作の『Sonic Boom』を輸入盤でもいいから買うべきか、
日本盤が出るのを待つべきか、と思案しているところなのだが、
とりあえず先日、懐かしいところで『ALIVE II』をCDで買い直してみた。

70年代半ば以降、自他共に認めるQUEENファンであった私は、
表立ってKISS ARMYを名乗ってはいなかったのだけれども、
こうして聞き直してみると、『ALIVE II』に収録されているほどの、
彼らの黄金期ベストとも言える人気曲目ならば、
ほとんどの歌が今でも歌える、ということがわかった。
まったく、十代前半の記憶というのは一生もんだ。

私は当時から、英語の歌詞にばかり執着していたと見えて、
今となっては、邦題のほうは全然記憶に残っていなかった。
今回、CDのオビについている題名と照らし合わせて、
『果てしなきロック・ファイヤー』になったのが『Makin' Love』で、
『愛の謀略』というのが『I Stole Your Love』のことで、
『いかすぜ あの娘』が『I Want You』だというのを改めて知った。
邦題と原題を結びつけるのは、私にとって神経衰弱の世界だ。

それにしても、この『ALIVE II』というアルバムは、
KISSの神髄がライブにあることを顕示している素晴らしい出来だが、
私にとってよろしくないのは、最後の5曲、
もともとのレコードで言うと「D面」だった、
スタジオ収録の一連の新曲(当時の)だ。
ここに来ると、申し訳ないが私のテンションは一気に下がる。

レコードの頃は、C面まででライブが終わって、
さて裏返してD面を聴くかどうか、という間があったのだが、
CDだとC面もD面もなく、ライブの臨場感が途中で唐突に途切れるから、
その流れの不自然さがそもそも良くない。
だが「新曲」が楽しくないのは、やはりそれだけではなくて、
この時期から、KISSの方向性がおかしくなっていたのも理由だと思う。
昔から、このD面はそんなに気に入っていたわけではなかったが、
今聴いてみても、ライブの熱さと較べて、
「新曲」にはどれも言い様のない重苦しさが感じられ、
私にはとてもじゃないが、素直にノレないものがある。
四人がそれぞれソロアルバムを出したのはこの翌年だった筈だ。

そう考えると、この『ALIVE II』は、RCサクセションで言うなら
『Tears of a Clown』みたいなライブアルバムかもしれない
(こんな例え、両方のファンでないと意味がないが・汗)。
バンドとしては頂点を極め、これほど見事なライブを展開し、
ファンが何の疑いもなく最高に熱狂していた時期、
実は、内部には深刻な閉塞感があり、深い亀裂が入り始めていたのだ。
KISSの、オリジナルメンバーとしての四人組が崩壊するのは、
このあと、80年代になってすぐのことだった。

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文化祭関係で忙殺されていて、空いている平日は久々だったので、
きょうは、姑の通帳を持って、地元地銀に行った。
一冊でも通帳現物を持ってこないと、口座の照会ができない、
と前回断られたからだ。


地元銀行

四年前の舅のときと、段取りが微妙に違うような印象を受けたのだが、
きょうは、私が窓口で、姑の亡くなった日や相続関係の概略図などを
書き込むように言われて、じかに書いた。
これについては、主人からの委任状が無くても良いとのことで、
私の身分証明さえ求められなかった。

オンラインで、姑名義の口座がほかにあるかどうか、
念のため調べてくれたが、私が持参した通帳の口座だけだった。
それで、その場で死亡届が完了したことになり、口座は凍結された。
あとは、相続人である主人が書類の記入をし、
必要書類を添えて銀行窓口に提出するだけだ。
委任状は、便箋等に手書きで、主人の自筆署名捺印があれば良く、
書式は厳密ではないとのことだった。

必要書類は、
・故人の戸籍謄本(出生から死亡までの途切れていないもの)
・相続人全員の戸籍謄本
・相続人の印鑑証明書
・銀行指定の相続関係依頼書
・故人の通帳・カード・証書等(揃っていなくても手続き可能)
・相続預金を入金する相続人の口座通帳
・実印

謄本や証明書などはいずれも発行後三ヶ月以内のもの、
とのことだった。


ゆうちょ銀行

それから、昨日、ゆうちょ銀行のほうからも、
『貯金等の相続手続きに関するご案内』という封書が来た。
先日、近所の店舗窓口に手続きを申し出て、
最初の手続き依頼の書類を提出したので、
こうして貯金事務センターから案内が来たわけだが、
これから、指示に従って、また必要書類を揃えて提出し、
再び貯金事務センターからの連絡を待つ、という段取りだ。

こっちほうの必要書類というのは、
・故人の「婚姻」から「死亡」までの途切れていない謄本
・印鑑証明書
・貯金等相続手続依頼書
・請求人の本人確認書類
・貯金通帳、カード(紛失していても手続きは可能)
・委任状

四年前は、こんな貯金事務センターなど経由せずとも、
そのへんの郵便局の窓口で一度で完了できた手続きなのに、
今回はまだまだ何段階もあるのだ。

考えてみたら、舅のときと違うのは、郵政が民営化されたことだが、
これがその民営化の成果だとしたら、残念なことだと思った。
私は決して、ゆうちょ銀行のサービス全般に通じているわけではないが、
こと相続手続きに関しては、民営化されて効率が悪くなった、
というのが私の印象だ。
もともと民間だった地元地銀と較べても、ゆうちょの手続きは
無駄に手数と時間がかかっているという気がする。

しかも、だ。
今回送付されてきた手続き案内には、貯金事務センターあての、
「料金後納」返信用封筒まで同封されているというのに、
説明書類をよくよく読んでみたら、これらの書類は、
「直接ポストに投函しないで下さい」
と書いてあるのだった。
自分で郵送せず、まず郵便局窓口へ持参せよということだ。

いや送るってば、普通。この返信用封筒を見たら(苦笑)。

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