来るぞ・来るぞ、と覚悟していたら、今朝ついに、キターーー!!
「花粉症」の季節、到来である。
思い返せば、子供の頃からずっと鼻が悪かった。
季節など全く関係なく、年がら年中、クシャミ鼻ミズの連続だった。
そう、あれは確か、二十代の初め頃だったか、
ある日突然耳鳴りが始まり、市民病院の耳鼻科を受診したことがあった。
検査しても耳には異常が見あたらなかったので、
ストレスでしょう、心配はないと思います、と先生は診断し、
型通りに耳鼻咽喉科領域の診察をしてくれたのだが、
私の鼻を覗いた途端に、一瞬絶句。
医師「いつも、こんな状態ですか?」
私「は?」
医師「鼻、辛くないですか」
私「いえ、慣れてます。治療しないと、悪くなって死ぬってことありますか?」
医師「そーゆーことはないが。あなたがいいんなら、いいけど」
先生は、一時的ですがと言いながら、血管収縮剤を鼻粘膜に塗布してくれた。
診察が済んだ頃から、俄に、私の世界はバラ色に息づき始めた。
鼻に、空気が!?な、なんて爽快なんだ!
これだこれだ、長いこと忘れていた、この素晴らしい鼻呼吸の感覚!
『奇蹟の人』じゃないが、nose、noseと両手を挙げて叫びたい心境になった。
時は流れて、娘が1歳の頃。
娘のベビースイミングで私が溺れて(爆)、
その後遺症で耳が詰まってしまい、近所の耳鼻科に行った。
耳管に通気する治療で主訴のほうはすぐ解決したが、
例によって鼻を診て、先生が呆れた。
医師「あなたは、これが、なんともない?」
私「なんともありますが、慣れました」
医師「・・・・」
そして、今から3年前。
とうとう鼻粘膜が限界まで腫れて、両方の鼻が完璧閉塞状態となった私は、
その頃実用化された、炭酸ガスレーザーによる下鼻甲介粘膜縮小術を受けた。
効果のほどは半信半疑だったのに、これが、なんと劇的に効いた。
まともに鼻が通り、ティッシュの消費量が急激に減った。
私はついに、クシャミ百連発女の汚名を返上できるまでになったのだ。
が。
その一年後、私は明らかな花粉症患者になった。
レーザーやって花粉症になりやがって、と家族は笑うのだが、それは違う。
それ以前は、非人道的な鼻炎が年中続いていたせいで、
花粉症があっても意識する暇がなかった、というだけだ。
私は、人並みな花粉症になれたことに、感謝せねばならない、のだ(鬱)。
Trackback ( 0 )
|