転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



12日にここで、中国語→日本語の自動翻訳を話題にしたが、
あれから私は、元の記事は、ポゴレリチの中国公演時のものではなく、
どうやら台湾公演のときのものらしい、と気がついた。
どうしてそう思ったかというと、あのときここに引用しなかった、
彼のディスコグラフィーの部分の訳文をあのあと丹念に読んでいたら、
次のような箇所があったからなのだ。

『あるPogorelich第1回の台湾リサイタルに来る時、
プログラムリストは調和を通じて並べることを数えるChopin、Ravel,
しかし当日の番組表は1枚の薄い紙をはさんで言っている
「プログラムリストは全面的に」を変える』

(つまり、ポゴレリチが初めて台湾公演に来たとき、
例によって演奏会当日にプログラムを全部変えると言って、
観客にはその旨を説明した紙を配布した、ということだな(^_^;)。

台湾は多言語国家で、共通語は北京語なのだそうだが、
これが中国大陸のものとは異なり、漢字は漢字でも「繁体字」と呼ばれる、
ある種の旧字体のようなものを使っていて、
中国の「簡体字」には出て来ない字がたくさんあり、
表現に関しても、いろいろと異なる点があるとのことだ。
多分、私が最初に使った自動翻訳サイトは、繁体字北京語に対応していなかったので、
読めない箇所が「1111」と伏せ字になり、残りの部分だけで訳したら意味が通らず、
「フン」「シナチク」になってしまったのだろう。
・・・出来ないなら、初めからそう言いたまえ。思いきり踊ってしまったじゃないか。

それにしても、後のほうで使った翻訳サイトのお陰で、
こうして台湾の北京語をまがりなりにも解読することが出来て本当に良かった。
この、役に立ったほうのソフトの訳文は、なかなか味があって私は好きだ。
たとえば、これも前回引用しなかった部分だが、
「新人演奏家が有名になる道」は、ひとつは著名演奏家に引き立てて貰うこと、
もうひとつはコンクールで優勝して名前を売ること、とした上で、
更に、次のように書いてあるのだ。

『近ごろ、またただ別の1種の成功への近道だけが現れるようで、
演奏家がいくらかあってセクシーなCD表紙をたたいて、
歌手がいくらかあって歌劇を演じる時脱いでと有名になって、
本当にだ…人の心は昔と異なる』

占領下に日本語を覚えた台湾人おじいさんと会話している気分だ(逃げ)。

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