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「12月のソウル答礼訪問」後に「来年初めの2回目の朝米首脳会談」へとつながる朝鮮半島情勢の好循環構造が作られる。

2018-12-03 | 「北朝鮮問題」の解決のために
文大統領
「金委員長のソウル訪問自体が世界に平和のメッセージ」

登録:2018-12-03 06:25 修正:2018-12-03 07:35

韓米首脳会談後、機内懇談会で 
「充実した内容が盛り込まれればさらにいいが  
答礼訪問自体の実現が重要  
警護・安全、徹底的に保障すべき」 
トランプ大統領「1月か2月に朝米会談」

          
文在寅大統領が1日(現地時間)、主要20カ国・地域(G20)首脳会議を終えて、アルゼンチンのブエノスアイレスから国賓訪問国のニュージーランド・オークランドに向かう大統領専用機内で記者懇談会を開き、記者団の質問に答えている=大統領専用機/キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が1日(現地時間)、「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の答礼訪問は、世界に送る平和のメッセージであり、非核化と南北関係の発展に対する意志も盛り込まれている」とし、金委員長の年内ソウル訪問を強く促した。文大統領がドナルド・トランプ米大統領との先月30日の首脳会談で、金委員長の「年内ソウル答礼訪問」の必要性に関して形成した肯定的な共感をもとに、答礼訪問の推進を公式化したものとみられる。金委員長の最終決断を残しているものの、「12月のソウル答礼訪問」後に「来年初めの2回目の朝米首脳会談」へとつながる朝鮮半島情勢の好循環構造が作られるかに、関心が集まっている。

 文大統領は同日、アルゼンチンで開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議を終えて、次の訪問先のニュージーランドに向かう専用機の中で記者懇談会を開き、このように述べた後、「金委員長の答礼訪問を通じて朝鮮半島の非核化が行われ、南北平和が実現すれば、すべての国民が本当に両手を挙げて歓迎すると信じている」と強調した。文大統領が機内懇談会を開いたのは、昨年6月の米ワシントン首脳会談と同年9月のニューヨーク国連総会後に続き、3度目だ。

 文大統領は「(シンガポール)朝米首脳会談が70年目にして実現した非常に大きな歴史的な事変であるように、北朝鮮の指導者がソウルを訪れたことは一度もなかったためそれ自体が大きな意味があると思う」とし、「(答礼訪問で)より充実した内容が盛り込まれればさらに良いだろうが、まずは答礼訪問自体が実現することが非常に重要だ」と述べた。文大統領は、今月中に予想される南北鉄道連結着工式の際、両首脳が会うのではないかという一部の見通しについては、「(そうした)構想は持っていない」と線を引いた。

 文大統領は答礼訪問の際、金委員長の安全や極保守団体の反対などに関しても、北朝鮮の憂慮を払拭しようとした。彼は「北朝鮮が最も気を使う部分が警護や安全の問題だと思うが、その部分は韓国が徹底的に保障しなければならない」とし、「このため、万が一でも交通など国民に不便をかける場合があれば、その部分は国民に了解してもらいたい」と述べた。さらに「金委員長の答礼訪問をめぐって国論分裂はあり得ないと思う。(この点において)進歩と保守、与党と野党の間に違いはないだろう」と述べた。

 大統領府が韓米首脳会談をきっかけに金委員長の答礼訪問を強く推進するのは、朝米間の交渉の雰囲気が好転しているというシグナルが米国側から相次いで出ていることと関連しているものと見られる。トランプ大統領は1日、主要20カ国・地域(G20)首脳会議を終えて帰国する専用飛行機の中で、金委員長との2回目の首脳会談について質問に対し、「近いうちに行うと思う。1月か2月頃だと考えている」と答えたと、外信が報じた。トランプ大統領は「3カ所を検討中」として、具体的な計画も明らかにした。キム・ウィギョム大統領府報道官は今月2日、「今回の(トランプ大統領の)会見で、朝米首脳会談が明確に視野に入った」と分析した。
大統領専用機/ソン・ヨンチョル記者、ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)