3・1ビキニデー
核兵器禁止条約迫ろう
原水協が国際交流フォーラム
核兵器廃絶にむけた行動を開始する「2013年3・1ビキニデー」の諸行事が27日、静岡市内で始まりました。原水爆禁止日本協議会(日本原水協)が
主催する「国際交流フォーラム」では、海外代表と日本の草の根運動の代表が「核兵器のない世界、非核平和のアジア太平洋へ 憲法9条と非核三原則を輝か
せよう」をテーマに報告し、全国から参加した人たちの会場発言が相次ぎました。
ことしのビキニデーは、2015年の次回核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけて、核兵器禁止条約の交渉開始を核保有国をはじめとした各国に迫る全
国的な行動の出発点となります。
アメリカフレンズ奉仕委員会のジョゼフ・ガーソンさんは、核軍縮にむけた市民社会の役割に期待する潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の演説を紹介
し、人々の力を築くために全力をあげましょう、と呼びかけました。
グアム平和正義連合のキャマリン・キツグアさんは、米軍の軍備増強のすさまじさを告発。韓国・「平和共感」研究委員の李俊揆(イ・ジュンキュ)さん
は、東アジアで平和秩序を構築するには、日本が平和憲法の理念と精神を生かすことが必要だと訴えました。
日本原水協代表理事の高草木博さんは、核保有国に対して核兵器全面禁止の決断を迫ることが必要であり、日本の運動は率先して行動することが求められ
ていると語りました。
核兵器廃絶 流れさらに3・1ビキニデー 全国集会開く
写真
(写真)全国集会で会場一体となって合唱する参加者=28日、静岡市
「3・1ビキニデー日本原水協全国集会・全体集会」が28日、静岡市内で開かれました。「核兵器のない世界、非核平和のアジア太平洋へ 憲法9条と非核三原則を輝かせよう」をテーマに、「核兵器全面禁止のアピール」署名や原爆展など各地の取り組みを活発に交流しました。1200人が参加しました。
安井正和事務局長が基調報告。世界の圧倒的な人々と政府が核兵器のない世界の実現を求めていると強調し、「核兵器廃絶の流れをさらに推し進めて現実へ変えていこう」と呼びかけました。改憲を掲げる安倍自公政権の誕生、北朝鮮の核実験など東アジアの緊張が高まるなかで、「憲法9条を持つ被爆国として日本政府に国際政治でもアジア外交でも、ふさわしい役割を果たさせるため核兵器廃絶の圧倒的な世論を築こう」とのべました。
「平和行進から世界大会、そして国連へ」と題して、福島、自治労連、静岡、群馬の代表がリレートーク。各地の代表が「核兵器全面禁止のアピール」署名運動の大きなうねりを起こそうと草の根の活動を報告しました。
来賓あいさつで被爆体験を語った日本原水爆被害者団体協議会の児玉三智子事務局次長は最後に、「命あるかぎり国の内外に被爆の実相を伝えます。みなさんも核兵器全面禁止の運動を強めていきましょう」と訴えました。日本共産党から吉井英勝前衆院議員があいさつしました。
海外代表の3氏が発言しました。この日、八分科会と「核兵器なくそう青年交流集会」などの関連行事が開かれました。