日朝協会「京都府連合会」です。韓国・朝鮮との友好を進める、日本人の団体です。1カ月¥500 841-4316福谷気付

 世界の出来事から日本・韓国・朝鮮の未来を見る。
 皆さんの声を生かして活動を進めます。

不破さんは、思慮深い

2006-11-04 | 投稿・投書・私の意見

 
 2006年11月4日(土)の「しんぶん赤旗」に載った記事ですが、日朝友好運動を進めていくための基礎的な考え方として、大変参考になりますので、皆さんにご紹介いたします

 いま世界がおもしろい

   3回目「科学の目」講座 不破哲三さん語る


写真

(写真)講演する不破哲三社会科学研究所所長=3日、東京・江東区

 赤旗まつりの呼び物として定番となった不破哲三さん(日本共産党社会科学研究所所長)の「科学の目」講座(第3回)。会場は30分前に2階席まで満席になる盛況ぶりでした。

 前回の講座から4年のあいだに日本共産党の新しい綱領ができました。不破さんは、「綱領の目でいま世界をみたらどうみえるかお話ししたい」とのべ、いまの世界の構造、動きを縦横に語りました。

 いまの世界を「あらゆる国が活発に世界の動きに参加している時代」と描いた不破さんは、「そういう世界をまとまってとらえる“世界論”が確立していない」と指摘。「グローバル化」論も、「多極化」論もその動きをとらえていないとのべました。

 そして、(1)1917年のロシア社会主義革命で2つの体制の共存の時代に入ったこと(2)20世紀後半の植民地体制の崩壊でこの地域が独立国家の大集団に変わったこと(3)ソ連・東欧の体制崩壊―という「20世紀の世界の構造的な変化」にたっていまの世界をみる見方を提示。この結果生まれた4つのグループにわけて世界をみると「世界の成り立ちも、大きな動きとその流れも、たいへん見通しよくみえる」とのべ、それぞれの構造についても詳しく語りました。

  四つのグループはどうなっているか

 不破さんが示した4つのグループの現状はどうなっているか。

 資本主義が高度に発達した国々(人口約9億人)では、「米ソ対決」が崩れたことで、無理して米国に従うこともなくなり米国中心の一致団結は過去の話になるとともに植民地のない世界に適応せざるをえなくなっています。

 社会主義をめざす国々(人口約14億人)は市場経済を通じて社会主義に向かうなど、新しい道に立って前進しつつあります。購買力平価からみたGDP(国内総生産)比較で、中国が米国に迫る2位となり3位の日本にインドが迫り、在日米商工会議所の会頭が2050年には「経済力世界一は中国、次いで米国、3位がインド」と講演したことも語ると、驚きの声が。

 かつての植民地・従属国が独立国の巨大な集団に変わったアジア・アフリカ・ラテンアメリカ(人口約35億人)の国々は、「保守・革新政権を問わず、非同盟、自主、独立、世界平和をめざす流れが圧倒的」です。そのなかで、インドでは、日本の人口を超える地域でインド共産党(マルクス主義)を中心とした政権が奮闘していることを紹介。また、米国の裏庭といわれていた南米で、ベネズエラ革命以降、次々と選挙で革新政権が生まれ、世界でも「一番、前向きで、激動的な活力のある地域になっている」と語りました。

 旧体制が崩壊した旧ソ連・東欧の国々(人口約4億数1000万人)でも、EU(ヨーロッパ連合)など西欧に向かう流れと、上海協力機構に集い、ロシアや中国と協力する流れがあることを示し、「資本主義」万歳とはいえない状況だと指摘しました。

 不破さんは、21世紀の地球がどんな超大国でも牛耳れない世界となり、国連加盟国192カ国のうち圧倒的に強いのが自主独立の流れだと指摘。「社会主義をめざす国々でも、アジア・アフリカ・ラテンアメリカでも新しい国づくりの息吹があふれている」とまとめました。

  ソ連の崩壊から15年―その影響を考える

 「なぜ今の世界がこんなに活気づいているのか」。不破さんは、15年前のソ連崩壊が世界の活性化への重要な契機となったと指摘しました。

 日本共産党は当時、ソ連崩壊を「覇権主義の巨悪が世界からなくなった」ことと「歓迎」しました。不破さんは「その私たち(共産党)の予想よりもはるかに大きく世界を前向きに進める契機になった」とのべ、米ソ対決に世界中がしばりつけられていた状況から、4つのグループそれぞれが生き生きと変化している様子を語りました。

 また、「国連が変わった」ことも重要です。ベトナム、アフガンへの侵略戦争が安保理の議題にもならなかったのに、イラク戦争の是非は大議論になり、米国はお墨付きを得られませんでした。

 覇権主義が一つになり、世界の監視の目がきびしくなった米国にも大きな影響を与えました。“ソ連の侵略主義への対抗”という大義名分を失ったこと、圧倒的な軍事力だけでは目標を達成できず、外交戦略で補わざるをえないことなどです。

 不破さんは、「外交が本当に重要な役割をする時代になった」とのべ、そうした状況で日本国憲法が注目されていることに注意を促しました。

  いま世界は日本にどんな外交戦略を求めているか

 不破さんは、「そういう世界が日本にどんな外交を求めているか」として、(1)世界平和をめざす自主的外交戦略、(2)侵略主義や覇権主義を絶対許さない大方針の確立、(3)軍事的対応優先でなく、外交に強い国になること――を提起しました。

 そのなかで、日本の歴史問題について、このこともいかなる覇権主義、侵略主義も許さない外交方針と不可分だとして、「一番野蛮で無法な覇権主義、侵略主義だった日本の戦争について、きちんとした見方ができないと今の世界でものをいえない」と指摘しました。

 また、外交を強くするうえで相手の国との相互理解の大切さを説いたうえで、反共主義について言及。反共主義とは、資本主義を乗り越える社会をめざそうという運動を「敵」とみなす考えだとのべ、世界ではそれが音をたてて崩れつつあることを指摘しました。そのときに日本でひときわ激しい反共主義が生き残っていることを、「自民党政治の3つの異常」に加え「4つ目の異常」と指摘し、国内政治のうえだけでなく外交のうえでもその克服が大切だとのべました。

 3つの提起とも自民党外交に欠けていることばかりだとして、日本共産党の野党外交の発展と対比。日本共産党がありのままの姿と国際政治でとっている道理ある立場、相手の国への相互理解で発展していることを語り、「もし日本が外交路線を転換するならどんなに素晴らしい前途が開かれるか、本当に楽しい希望がある」とのべ拍手に包まれました。

 感想では、「日本の国内だけをみていると意気消沈しがちだけど、世界のなかではそうではないことがよくわかった。不破さんの声に励まされた」(女性63歳)との声が圧倒的でした。

 千葉県流山市から来た、看護学生、女性(19)は、「社会保障改悪をみていると煮詰まってしまうけど、不破さんからいきいきした世界の変化を聞いて、日本の私たちもそういう世界の中に生きているんだということをつかむことが大事だと思いました」と語っていました。



共同して核廃絶を!

2006-11-03 | 気になるマスコミの記事
<北核実験>「総連よ 共に立とう」
2006-10-25
民団代表団は総連中央本部前で「核開発放棄をともに呼びかけよう」と訴えた=18日

民団がアピール文 総連中央は受取り拒否

 民団中央本部は18日、核実験を再度強行する恐れのある北韓に対し、「これ以上暴挙を座視できない」と、緊急行動を起こした。7000万韓民族の生命を守る立場から、代表団(団長・韓在銀中央本部副団長)を構成し、核放棄を促す運動に朝鮮総連同胞もともに決起するよう総連中央に呼びかけたもの。これに対して、総連は面会もアピール文の受け取りも拒否した。

■□

 北韓が核実験強行を発表した9日以降、世界平和に対する新たな暴挙として怒りの声が全国に拡大している。同胞に対する悪質ないやがらせもあると報告されている。

 中央本部は16日に開いた常任委員会で、「7000万民族の生存と在日社会の日常を脅かす暴挙を座視することはできない」として、核放棄を促す民団の運動に総連同胞も呼応するよう呼びかける緊急行動を決めた。

 緊急行動代表団は、韓副団長を団長に、東京、神奈川、千葉、埼玉、西東京の首都圏の団長らのほか、婦人会と青年会の中央本部会長ら30余人の幹部で構成し、18日11時に朝鮮総連中央本部前に結集した。

 厳しい警備体制を敷いていた警察当局が「総連との間でトラブルを起こさないように」と警告したことに対し、河政男事務総長が「今日は核放棄を熱望する同胞の総意を総連に伝え、ともに決起するよう呼びかけに来た。抗議行動ではない」と民団の意志をはっきり伝えた。

 約70人の報道陣が駆けつける中、徐元組織局長がインターホン越しに訪問の趣旨を伝え、面会を要望したが、総連はこれを拒否。

 韓副団長がハンドマイクを使い、「北韓が核保有と開発を完全に放棄するよう、民団とともに韓半島非核化運動に参与しよう」と呼びかけた。その後、鄭進中央団長から徐萬述中央議長あてのアピール文を封筒に入れ、門の中に差し入れようとしたが、3回突き返された。

 代表団全員は「核開発破棄をともに呼びかけよう」などとシュプレヒコールを繰り返した。

 アピール行動を終えた韓副団長は、取り巻く記者らの前で、「韓半島から戦争の危機をなくさねばならない。世界平和と同胞の生活を守るため、核は絶対容認できない。北韓に追従する一部を除き、総連同胞も怒りを感じているはずだ。総連も早く態度を変え、ともに核放棄の運動に立ち上がってほしい」と改めて強調した。

 中央本部は同日付でアピール文を郵送するとともに、民団の各地方本部に対して、総連地方本部への核放棄呼びかけを実施するよう指示した。

           (2006.10.25 民団新聞)より転載させていただきました。


参考にしてください

2006-11-02 | 投稿・投書・私の意見


日本初 マンガ文化の総合的な拠点施設 
          
                     京都国際マンガミュージアム

                                      11月25日オープン
    
 海外でも幅広く受け入れられ,世界のマンガ文化をリードしている日本のマンガ。その起源とも言れる「鳥獣戯画」(高山寺所蔵)をはじめ,多くの絵巻物が伝わる京都に,11月25日,日本初のマンガ文化の総合的な拠点「京都国際マンガミュージアム」がオープンします。
 この施設は,京都精華大学との共同で,元龍池小学校に開設。「博物館・図書館」「生涯学習」「研究」などの5つの機能を有し,施設内には1~3階廊下などに総延長約140メートルにわたる閲覧自由の「マンガ本の壁」を設置する他,ギャラリーや親子でマンガに親しめる「子どもフリーゾーン」,研究室,マンガ画材などを販売する店舗などを設けます。
 収蔵物は国内マンガ本を中心に,世界各国の著名マンガ本や雑誌,アニメーションなど。収蔵数は開館時には約20万点,平成20年までにはマンガ資料としては世界一となる30万点以上を予定しています。
 市では,この施設のオープンを機に,日本のマンガ文化を世界へ発信し,次世代へ継承する取組を推 進していきます。

  京都国際マンガミュージアムについて

   中・烏丸御池上る西側 元龍池小学校
   電話075-254ー7455 ファックス075-241-3006
   ホームページ 
   
http://www.kyoto-seika.ac.jp/kyotomm/
   開館時間=午前10時~午後8時(入館は午後7時半まで)
   休館=水曜(祝日の場合は翌日),年末年始
   入館料=一般500円,中学・高校生300円,小学生100円
   *特別展などは別途要入場料(オープニング特別企画を除く)
   
   同ミュージアムの

    5つの機能とその主な内容  

   ◆博物館・図書館
   マンガ・関連資料の収集,保存,展示,閲覧
   ◆生涯学習
   各種教室,マンガ家による公開セミナーなどの実施
   ◆研究
   マンガ文化の調査・研究
   ◆新産業創出
   研究成果の実用化・事業化
   ◆人材育成
   マンガ専門技術者・学芸員などの育成

   詳しくは,生涯学習部 マンガミュージアム担当
       (電話075-222ー3184)まで。

  ○開館記念フォーラム

    11月24日午後2時半,金剛能楽堂(上・烏丸一条下る)。パネ
   ルディスカッション「現代マンガ・アニメのルーツとマンガの未来」。
   400人。無料。申込み=区役所・支所,図書館などで配布中の募集
   チラシで,16日までに。多数抽選。

  ○オープニング特別企画「世界のマンガ展」

    11月25日~19年1月14日,同ミュージアム。世界中のマン
   ガの紹介。無料(要入館料)

                                           京都市民新聞より