南北高官が板門店で会談=緊張緩和策模索
時事通信 8月22日(土)15時11分配信
【ソウル時事】
韓国と北朝鮮の高官が22日、板門店の韓国側施設「平和の家」で会談した。
韓国政府が明らかにした。北朝鮮が韓国の政治宣伝放送の中止を要求、応じなければ軍事行動に出ると警告している問題をめぐり、南北の高官接触で打開策を探る。
米韓両軍が厳戒態勢を敷く中、北朝鮮の要求期限である平壌時間同日午後5時(日本時間同5時半)は過ぎたが、砲撃などは起きていない。会談の結果次第では緊張緩和に向かう可能性もある。
韓国側は大統領府の金寛鎮国家安保室長、洪容杓統一相が出席。北朝鮮は黄炳瑞軍総政治局長、金養建労働党書記(統一戦線部長)が参加した。
韓国当局によると、北朝鮮が21日、韓国側に通知文を送り、金党書記と金室長の会談を提案。これに対し、韓国側は、黄軍総政治局長の出席を要請する修正提案を行った。北朝鮮側は洪統一相も加わるよう求め、「2対2」の会談となった。