雲間に見え隠れするお日様の動きを背中に感じながら坐っていた。
100回を数えても、やめることができなくて、そのまましばらく坐り続けていた
東京の車の往来は、土曜日ということに加えて、自粛要請がきいているのだろうか。
大気に爽やかさが感じられる。
雲を揺らす風はゆっくり動いているらしいことがわかる。
目の前の襖に、刻々変化する淡い陰影を落としてくる。
街は今日も静かだ。時折、工事の音が東の方向から聞こえてくる。
何が自分の中で起こっているのだろう。
背中側からぐるり包まれて、腹の中心にあたたかな空気が流れ込んでくるような・・・・錯覚か。
何事もなく気持ちよく坐ることができる朝に感謝、である。
背骨に新鮮な空気が行き渡ったところで、終了した。
100回目を前に至福感あり。