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羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

つぶやき……名言と『親鸞』

2010年01月24日 08時32分28秒 | Weblog
 五木寛之氏のことばだが‘記録は消える、記憶は残る’という名言がある。口承文学を低く見下さない姿勢を端的に語った言葉である。口伝え、耳から耳へ、身体を介して伝えられる物語に歴史の真実があり人間の生き様が伝えられるとする。日本の伝統である‘面授’もそのひとつ。つまりface to faceで老師あるいは師匠から弟子に、奥義が伝承されていく。すべてにルビがふられている物語を読むことは口承文学に接する感覚である。むしろ辞書にはのらない言葉の力で描ききりたい作家の思いが伝わる『親鸞』である。
コメント (3)
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