羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

つぶやき……名言と『親鸞』

2010年01月24日 08時32分28秒 | Weblog
 五木寛之氏のことばだが‘記録は消える、記憶は残る’という名言がある。口承文学を低く見下さない姿勢を端的に語った言葉である。口伝え、耳から耳へ、身体を介して伝えられる物語に歴史の真実があり人間の生き様が伝えられるとする。日本の伝統である‘面授’もそのひとつ。つまりface to faceで老師あるいは師匠から弟子に、奥義が伝承されていく。すべてにルビがふられている物語を読むことは口承文学に接する感覚である。むしろ辞書にはのらない言葉の力で描ききりたい作家の思いが伝わる『親鸞』である。
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3 コメント

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Unknown (chihiro.)
2010-01-25 00:00:06
こんばんわ。
常に辞書を片手に先生のブログを読んでいます。実践的でとてもためになっています。(ただ頭がよくないだけなのですが;)

今回は難しいなと思いましたので、先生と解釈が違っているかもしれませんが。

ここでは口伝えが大事だと考えているのですね。
「辞書にはのらない言葉の力」ですか。
私には①ルビがふってあるとすらすら読める
   ②全部声に出して読めることで記憶に残りやすい

としか思えないのですが、作家の思いはそれ以上のものであるのですね。

本はこういう違った物の見方、発見を教えてくれるのでおもしろいです。
でも自分で読まないとだめですね。

睡眠不足(またはいつも?)でいいコメントができませんでしたが;
今後も楽しみにしています!
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口承文学ですか (O)
2010-01-25 15:34:57
昔読んだ本、見た映画で「華氏451」というのを思い出しました。人間の記憶の力強さというかなんと言うか。かなり古かったですかね。
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1月26日のブログ (羽鳥)
2010-01-26 19:41:21
chihiroさん、Oさん、ありがとうございます。
26日のブログがお返事です。よろしく。
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