羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

新学期、平成生まれの学生と……

2009年04月17日 13時29分41秒 | Weblog
 新学期を迎えた4月が、一年の始まりに相応しく感じるようなっている。
 昨日で、2009年度すべてのクラスがひらいた。
 
 ところで、総務省が昨年10月1日現在、推計人口を分析した結果を発表した。
 それによると、終戦の年、1945年8月15日以降に生まれた人の数は、9645万6千人で、在日外国人を含めた総人口の75%である、と朝日新聞4月17日付け朝刊に見つけた。戦後生まれが四分の三を超した。

 そこで話を戻し大学に目を転じてみると、私が受け持つ今年度のクラスでは、昭和生まれの学生もいるが、平成生まれが大半を占めるようになった。
 そうした学生にとっての戦争は、少し前は‘湾岸戦争’だった。それが‘イラク戦争’になった。
 野口体操のガイダンスで‘野口の戦後’といっても、若い学生たちにとっての戦争は、私にとっての日清日露戦争ほどの距離感というか歴史時間のような印象を持っていることを感じる。
 戦後64年しか年月は重ねていない。
 しかし、この間の変化のスピードは、明治・大正とは比較にならない‘超スピード変化’だった。

 そういった学生に「つい最近、還暦になったばかりです」と言いながら‘やすらぎの動き’‘上体のぶらさげ’等々、次々に見せると溜め息が漏れるようになった。

 さて、さて、これから7月半ばまで、今まで出来なかった動きも含めて、学生と一緒に体操をすることになる。
 最初に軌道に乗せる一ヵ月がまず大変でもあり面白くもある。
 しかし、いちばん緊張するのは、第一日目の授業だ。
 それもクリアして、昨晩は久しぶりによく眠ることが出来た。
 さて、2回目の授業、果たして‘野口鞭’を見せたクラスが、凶と出るか吉と出るか週明けが楽しみである。
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