羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

Quartier latin 

2009年04月27日 13時58分35秒 | Weblog
 この四月から、東京・お茶の水のカルチェラタンに週に一回通い始めた。
 パリのQuartier latinは、ソルボンヌ大学をはじめとする大学が集まっていることから学生街として有名だ。
 ラテン語を話す教養ある学生が闊歩する街だそうだが、今は如何に?
 とにかく西洋文化・学芸を学ぶには、ギリシャ語やラテン語なしには、一歩も進めない時代が長かった。
 そこから‘ラテン語地区’と名付けられたという意味を知ると、物知りになった気がするし、さもありなんと思える。

 さて、日本に目を転じてみると、さすがお茶の水界隈は学生が溢れている。
 そしてこの街の昼時の匂いは、何といっても‘カレー’だ。
 若者とは切っても切れない仲にある食文化といえる。

 ところで、本日は、風が非常に強かったが、晴天に恵まれて歩く足も心も軽かった。
 授業を終えた安堵感からJR御茶ノ水駅まで坂を登る道々、ギターをはじめとする弦楽器店を懐かしく眺めていた。
 新しいものから中古品まで、店の奥までところ狭しと展示されている様子は壮観だ。ギターに目がない御仁にはたまらないだろうな~と思いつつ、眺めているだけで楽しくなる。

 そしてもっと懐かしい店は‘オーディオユニオン’と‘ディスクユニオン’だ。
 この店には、かつて30年~40年くらい前によく通っていた。
 日本では手にはいりにくい輸入レコードや、格安のレコードを買ったついでに、オーディオ店にも立ち寄って、スピーカーやアンプ、蓄音機等々、時に店の上階にまで上がって、手が届かない高級な輸入ステレオの音を聞かせてもらったりしていた。

 そして今年、再びこの街を歩きながら、カルチェラタンならではの他の店を横目に、歩くだけでも身内から若やぐのを感じている。
 シアワセ~、なのであります!

 思い返せば、十数年前、病人の付き添えで通っていた。
 この春から再びこの街に通うことになって愛着が一層強くなりそうだ。

 まぁ、今の私には、本場のQartier latinは、‘遠くにありて思うもの’らしい。
 ちょっと、うらめしや~!
コメント
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