羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

懐かしい匂い

2008年05月21日 09時23分43秒 | Weblog
 昨日、午前中は大荒れの東京だったが、ことさらに影響を受けることもなく、無事に移動ができた。

 午後は、授業で大学の体育館へ移動。
 始まる前と終わってから、懐かしい匂いを嗅いだ。
 体育館は大きくて、なかには25メートルプールも完備している。
 プールの空間は、一階と二階が吹き抜けになっている。
 そして二階の廊下にある横幅いっぱいのガラス窓越しに、学生が泳いでいる姿が展望できる。

 体育館はどの階も天上が高いので、ゆったりとしてゆとりがあって気持ちがいいのだ。
 台風一過の午後は、初夏の前に、さらりとした五月のさわやかな風が吹き込んできた。
 プールを見下ろしながら、風にからだをさらしていると、懐かしい匂いを感じた。
「うぅーん」
 塩素が含まれた水の匂いが、時折、強めに吹き込む風に乗って、廊下にも漂ってくるのだった。
「何十年も、泳がないわぁ~」
 海の匂いも、プールの水の匂いも、嗅がないまま過ごしている日常に、ふっと忍び込んできた風がもたら鼻腔の心地好さに、しばしそこに立ち止まった。

 広々とした空間、体育館に入ってくるときに目にしたグランドでは、学生がサッカーに興じていた。
 学び、からだを思う存分動かし、友人と会話し、大学生活は人生の中の最後の楽園だ。
 
 青春はあとからしみじみ思うもの……だったかしら?
 プールを眺めながら、学生の声を聞きながら、開放感を味わった昨日の午後。
 授業での学生との交流も、スムーズに運んだ。
 
 授業を2コマ終えて、心地好い疲れをお土産に、京王線新宿行きの準特急電車に乗ったのは、6時をほんの少し過ぎた頃だった。
 明大前から、なんとたったの5分で、新宿駅には到着する。
コメント (2)
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