羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

仔猫デビューなしの春

2008年05月22日 09時22分52秒 | Weblog
 5月の早朝は、カラスの鳴き声が響き渡る。時間は4時ちょっと過ぎ。 
 それからしばらくすると子スズメたちがチュンチュンと元気な鳴き声をあげる。
 すっかり日が昇ると、飼い猫は塀の上を首につけられた鈴を鳴らしながら、のそりのそりと歩いていく。
 野良猫も狭い道路を横切っている。
 近所で飼われている猫といっしょに、野良猫も朝ごはんにありつけることを知っているのだ。
 晴天に恵まれた今朝の情景。
  
 さて、今年の春は仔猫デビューがないようだ。
 昨年は二回ほど出産して、二匹ずつ仔猫を育てていた母猫は、一匹も連れ立っていない。もしかして、少し離れたところで育てていて、母猫だけが餌を食べにやってきているのだろうか。
 早春、お腹が大きかった姿を認めていたし、今ではすっかり細身になっているのだから、仔猫は生まれたはずなのだ。
 ただ、今年は長雨だった。台風も来ている。
「育たなかったのかしら」
 朝のゴミ出しの際に、猫好きなおばさんと猫談議に花を咲かせているのだが。

 なぜ、見かけないのか?
 人口調整ならぬ、仔猫調整なんてあるんだろうか。
 あるいは誰かが連れて行ったのか。
 そのほか悲しい現実を想像したりもする。
 生きものは難しい。増えすぎると困るのだが、仔猫が育たないのも寂しい。
 確かに野良猫の運命は厳しいのだ。

 今朝、家の前の道路の掃き掃をしていたら、煮干が1本落ちていた。
 見ると食べられた形跡はなかった。誰かが猫に与えた煮干に違いない。
 ほかにも我が家には鉢植え用に溜めている水を、猫たちが飲みに来ている気配はある。
 数年で猫の縄張りは変化していくのだろうか、とも思ったりする。
 毎年、猫可愛がりの子育てが繰り広げられていただけに、いったい野良猫社会に何が起こったのだろうと訝っている。
 で、その地域に暮らす半野良猫の数は増えていないのが、このあたりの実情であるようだ。
コメント
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