羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

オーケストラを指揮するロボット誕生

2008年05月15日 08時28分25秒 | Weblog
 今、少し前のこと。
 洗い髪を乾かしながら、つけっぱなしになっているテレビの画面に、何となく目をやった。
 テレビ朝日の‘やじうまプラス’だった。
 アメリカのミシガン州(不正確です)だったか、オーケストラの指揮をロボットのアシモ君とやらが行っている映像が流れていた。
 音楽は聞こえてこなかったので、曲目はわからない。
 ロボットの胴体はほとんど揺れない、というか腕だけが柔らかに拍子を刻んでいる。人間のからだでは、あの動作はほとんど無理だ。

 しかし、こうした映像に出会っても、まったく驚かなくなっている自分にハッとした。介護ロボットだって、開発されているのだから、不思議はない。

 そこで映像にかさなってメニューヒンがニューイヤーコンサートの指揮を「ヨガの逆立ち」姿勢で、足で演奏したことを思い出した。
 この話は野口先生が新聞の切抜きを下さって知った。その新聞を見つけているのだが、どこにしまいこんだのか、もう数年以上も探しているが出てこない。
「清水の音羽の滝がつきるとも、失せたり針の出でぬことなし」
 十回唱えると、大体の失せモノは出てくると教えられたが、未だに効果が得られていない。

 そうこうするうちにロボットが指揮をとる時代が到来してしまった。
 20世紀は遠くになりにけり。
 すでに私の授業に出る学生の大半は平成生まれとあいなりました!

 野口体操の動きに以前ほど抵抗を示さなくなったことに、複雑な思いを抱くのは、彼らにはわかる筈はないという、こちらの先入観と教える姿勢の誤りかもしれない。
 今日の授業では、先入観を捨てて、新鮮な感覚を失わずに、若者と接してみたい、とロボットに勇気付けられた。
 なんだかおかしな朝だ。
コメント (2)
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