羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

第21回東京国際ミネラルフェア

2008年05月19日 15時56分22秒 | Weblog
「第21回東京国際ミネラルフェア」が開催されるお知らせをいただいた。
 日時:6月6日(金)から10日(火)午前10時~午後7時
    (最終日は午後5時まで)。
 会場:「スペースセブンイベント会場」(新宿西口)
    ハイアットリージェンシー東京・新宿第一生命ビル1階

 今年は特別企画として「始祖鳥のふる里 ゾルンホーフェンの化石」だそうだ。
 ドイツ南部に位置するゾルンホーフェンは、石版印刷に使われる薄くはがれやすい石灰岩層に、豊かな生態系が保存された化石産出として、世界に類をみない地方でもあると言われている。

 送られたニュースを読むと、「特別展会場」では、鉱物化石の蛍光現象が見られるようだ。化石がアラレ石に置き換わって、その石が紫外線に反応する。
 蛍光現象によって鉱物の同定するわけだが、そうした鉱物学をはなれても、美しい色の変容に一度惹きつけられると虜になってしまう。

 いわゆる赤・青・黄・紫などと、日常的な言葉では表しきれない色の世界が紫外線によって石の内側から醸しだされてくる。
 たとえばブルーアンバー(琥珀)をブラックライトで、少しだけ自然光を入れながら見ていると、日常と非日常の境を浮遊する感覚に浸される。
 今回は、化石群がどのような変容を見せてくれるのか今から楽しみだ。
 神秘とは決して遠くにあるのではなく、ほんのちょっとだけ日常をズラしたところで、目を耳を舌を鼻を皮膚感覚を研ぎ澄ませば、そこに‘在る’モノだということを知るだけでも経験の領域が深まり拡がっていくものなのだ。
 
 ところで21年目のフェアは、世代交代が進むことだろう。
 昨年、近山晶氏が亡くなったことだし、他にも次世代に譲った方もおられる。
 これも自然の為せる業とはいえ、寂しさは隠せない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする