気の置けない友人が来庵してくれた時などは、厨で立ったままの「イイカゲン点前」で薄茶を出すことが多い。少し時間にゆとりがある時は、鉄瓶で湯を沸かして「盆略点前」にすると、簡略だけれど一応茶道らしくなる。
手元の鉄瓶は茶道には不向きな型だけれど、手頃な価格だった。使用後の速やかな乾燥を怠ったためか、内部に赤錆が出てきた。
ネット検索したら、「火鉢屋」というサイトに錆対策の指南があったので、早速、実行することにした。
パックの中に緑茶を入れてから閉じる。鉄瓶に水を八分目ほど入れ、緑茶入りパックを入れて火に掛け、沸騰させて2分目ほどまで煮詰めたら、パックを取り出し中の湯を捨てる。パックも湯も赤錆色になっていた。今度は水だけを沸騰させ煮詰めてから空ける。湯の色は薄~くなっていた。
乾燥させて中を覗いたら、錆は淡くはなっていたが、まだまだ。「火鉢屋」さんの指南では、3回繰り返すように、となっている。煮詰めるのに結構時間が掛かるから、2・3回目は後日に回すことにした。
緑茶のタンニンが酸化鉄と化合して錆を止める効果があるそうだ。こんな手入れを繰り返すことによって、昔の人は道具への愛着を深めたのだろう。
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