放射能汚染問題 東大教授が緊急立法を提言
< 日テレニュース2011年8月12日 22:45 >
先月の国会での発言が話題を呼んだ東京大学先端科学研究センター・児玉龍彦教授が12日、記者会見で、放射能から子供と妊婦を守るための緊急立法を提言した。
児玉教授は先月27日、衆議院厚生労働委員会に参考人として出席し、「放射能汚染が子供や妊婦の健康に影響を与えかねない」と涙ながらに訴えた。この発言が評判を呼び、問い合わせが殺到したため、12日に会見を開いた。
児玉教授「子供の尿からセシウムが出ていると報道されている。ということは、かなりの食品の中にセシウムが入りこんでいる。食品のチェックは『待ったなし』になっていると思います」
会見で児玉教授はさらに、大量の放射性物質がすでに環境に出ているのに、測定する機械が旧式だったり不足したりしている問題で、実態の把握が遅れていると指摘。最新の技術を生かした緊急の新しい法律を作り、対処すべきだと訴えた。
「国会が21世紀型の法律を作れないとしたら、国会議員の大いなる怠慢。ただちに国会議員が、国民にとって何が一番いいか、子供と妊婦が安心して生きていけるために、全力を挙げて、意見の違いを捨てて、この問題をただちにやってください」
児玉教授は、今後とも様々な場で訴えていくとしている。
NHKニュースによれば、本日の日本小児医学会で広島大学の田代聡教授が、3月下旬に福島県内の1000人余の子供達の甲状腺被曝量を検査したところ、およそ半数の子供達に放射性ヨウ素による放射線が検出されたことを報告したそうです。
田代教授は、健康に影響が出るのは100ミリシーベルト以上であり、今回の検査結果では最大でも35ミリシーベルトという微量なので、将来甲状腺癌が増えるとは考えにくいが、万が一の場合にも対応できるよう継続的な健康管理が必要だ、と述べたそうです。
放射線による健康への影響には閾(しきい)値は存在しないのに、「微量だから・・」と安全神話を広めようとする田代教授には、児玉龍彦氏の爪の垢でも煎じて飲ませたいです。
上記の記者会見の中で児玉龍彦氏は、低線量被曝によって染色体異常が発生することが、最近のゲノム科学の進展により、決定論的なメカニズムとして判明してきた旨を述べています。
子どもたちを守ろうとする児玉龍彦氏の心情の深さと行動力に、本当に心打たれます。
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