みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

正直な字&手根管症候群

2016-04-02 22:48:18 | 書道
隣村の公民館で、月1回の書道教室に参加させてもらっています。「書道」というより「お習字」と言った方がふさわしいような、優しくて穏やかな教室です。頑なな私の心も解けそうなひととき・・



真っすぐ書いているつもりでも、字形が傾いたり全体の配置がゆがんだりしがちなのは、私の心身の歪みを反映しているのだ・・と、自ら苦笑。私の字は私に正直です。

いつも隣り合わせの席で筆を運んでいる御婦人が、今日はお休みです。一か月ほど前から右手に痛みと痺れがある、と聞いていましたが、一向に治らないので病院を替えたら「手根管(しゅこんかん)症候群」という診断だったそうです。症状が進行してしまっているので、投薬で快癒できるかどうか・・・場合によっては手術ということになるかも、と。女性に多い病気だそうですが、私は全く知らない病名でした。筆を運ぶことも難しい状態のようです。

彼女は私より更に高齢ですが、素晴らしい行動力の持主です。書道のほか様々な趣味を楽しみ、ご家族のお世話も懇ろになさっています。煮物や漬物などの家庭料理もお好きで上手で、しばしば振舞ってくださったり。野良仕事にも熱心で、聞けば、今回の発症前にお屋敷の篠刈りを頑張られたのだそうです。通常の草刈りも大変ですが、相手が篠竹となると大変さの程度が違います。その篠竹を、彼女は鎌で根っこから刈る作業を数時間も続けたらしいのです。このことが、発症の直接の引き金だったのかもしれませんね。

働き者の彼女も、さすがに今回は手作業を避けることにした、とのこと。でも引きこもったりはせず、手に負担にならない場には出掛けられるようです。生きることに積極的な彼女の姿を眩しく思います。




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