茶道の師が・・大先生も若先生も・・療養中のため、稽古に通うことが出来なくなりました。
そろそろ還暦を迎えようという齢で俄かに茶道の世界へ入ってから7年余になります。その世界は、利休の時代のそれとは様相を大きく異にしているとはいえ、全く縁が無かった私には実に刺激的でした。
一見質素なようで贅沢。宗教的なようで世俗的。地味なようで派手。厳格なようで奔放。伝統的なようで革新的。あらゆる矛盾が混沌としながら独自のエネルギーを生成している世界。鈍感な私が、こんな世界にそれなりに魅入られたのです。
茶道の世界が遠くなる・・淋しいです。ましてや両先生は、どんなにかお淋しいことだろう・・ これまでのほぼ全人生を茶道に尽くしてこられたのですから。
今はただ、両先生の軽快を祈るほかありません。