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巷ではちょっと前から、ロックバンドTシャツが流行っているみたい。
いいことだ・・・と思うのだけれど
そのバンドを知らない人がTシャツを着るのはおかしい、
というようなことでSNSで話題になっていた。
・・・・・・・・・・・・・・難しいところ。
僕は実は先日のハードレインでのライヴの時に、
客席にいた、知り合いでない可愛い女の子が
PUBLIC IMAGE LIMITEDのTシャツを着ていたので、
思わず話しかけてしまった。
彼女は「実はあんまり知らないんです~」と言っていたのだが、
よく似合っていたので全然オッケイである。
それで、それがGUで売っていた、と聞いて実際にGUまで行ったのだ。
ホントにあった。そして買った。その子が着ていたのとは違うデザインの、
PUBLIC IMAGE LIMITED Tシャツ。嬉しい。
しかし考えてみたら、僕だってこれを着て、マニアックな
ポスト・パンク オタクみたいな人に P I Lファンなんですか?と聞かれたとしても、
そんなに知ってるワケではない。
僕はただ、「フラワーズオブロマンス」が好きでCDを持っていて、
「アルバム」というアルバムに入っている「ライズ」という曲の大ファンなのだ、それだけだ。
「メタルボックス」も持ってないし。
でも、ジョンライドンの言説が大好きでは、ある。
彼の自伝も持っている。
でもそれじゃ、P I Lのファン、とは言えないかもしれない。
大体がだな、P I Lを、ピルと発音するのか、ピーアイエルと言うべきなのか、
パブリックイメージと呼ぶべきなのか、わからない。
視点をもっと広げれば、
例えばストーンズのベロマークTシャツを着ている人は、最近、多い。
1990年以前はそんな人、いなかったのだが。
僕も時々、着る。
しかし僕は、ストーンズのアルバム全部、聴いたか?
いや・・・・・ほとんど聞いてるけど、メタモルフォシスとかはちゃんと聴いてないなあ。
あと、サタニックマジェスティも、飛ばしてしか聴いてないや。
初期と黄金期のは全部聞いてる。とは言え・・・・・
90年代の作品は全部、出た時に買ったけど一回しか聴いてないや、ははは。
ビートルズにしても然り、だ。知らなかった曲があって、愕然としたりする。
そのバンドを「知っている」とは、一体、どういうことなのか。
どこまでがファンで、どこからがエセなのか。
そう考えると、当たり前のようなことだが、
誰が何を、どんな風に着ようが、自由なのだ・・・・
という結論にしか達しない。
だから僕が例えば・・・・・・・・・・・・毛沢東Tシャツ(!)を着てても、
石は投げないでくださいね。
チェ・ゲバラ?ならいいかな。
ゲバラをモデルにした映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観たし。
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