
十三 ファンダンゴ移転の件は、やはり寂しい。
あの場所で、どれだけの「奇蹟」みたいなことが起こったことか。
僕はランブルフィッシュというバンドのギタリストだった1988年、
ファンダンゴに初出演した。
そのころ常連客となって通っていたブルース・バー「フォア・ローゼズ」のマスターの紹介だった。
信じがたいことに、その時の動画が(一曲だけ)YOUTUBEにアップされている。
この「青の時代」という曲は
ヴォーカリストの佐治朝吉が高校生だった頃に作った歌で、
ささくれた悲しいロスト・ラヴ・ソングなのだが、紆余曲折あって
この年(1988年)の6月に不慮の事故で急逝したランブルの初代ベーシスト、岩佐亘に捧げられている。
彼と一緒に、昔、よく演奏した曲なのだ。
ランブルフィッシュは、我々が高校生の時に、同級生で組んだバンドだった。
友達を失った直後で失意のどん底だった我々はファンダンゴで、多くのヒトに暖かく迎えられて
、嬉しかった。ほんの少しだけ・・・・救われたような気がした。
そしてその後、ファンダンゴで忘れ難い、多くの才能あるバンド達と知り合って、
共にライヴしたりして交歓し、
実りある時を過ごせた。
サウスサイドシャッフル、怒髪天、ディディ・ワ・ディディ、
横浜ガンスリンガーズ、博多ガンスリンガーズ、ちゅうぶらんこ、
イージーウォーカーズ、チャップチャイムス、らくがき、かかし、
ゆらゆら帝国、車輪、ほろほろ鳥、ジャンクヤード、バナナディーン、花、1967、ETC ETC・・・。
でも1988年って何と、31年前なのだ!31年!!!!!
数多くの盟友が逝ってしまったが、僕は何故か、まだ生きている。
生きているからには必然的に、先へ進むしか、ない。
だから行きます。
次のライヴは、3月2日、大阪・天満・「PARA-DICE」。
ファンダンゴには7月10日に出る。
バンドは、ROCA’66だ。
写真は、佐治朝吉が描いた、FANDANGOのスケジュール・フライヤー。西暦何年なのか?は不明。