春は、運送仕事の繁忙期で、昨日の土曜日はトラックでラジオを聴いていた。
これを読んでくれてるヒトの中にも何人かリスナー仲間がいる、
ピーター・バラカンのラジオ番組「ウイークエンド・サンシャイン」。
トラックで仕事中に聴くのはいいのだけれど、
荷物の積み下ろしが8時から・・・・というパターンが多いので、
7時20分から9時までの番組、聴けない時間が多い。
だから積み下ろしの最中は、ラジカセにカセットテープを入れて録音しておく、という事にしているのだ。
家で聴いてる時も、きっちり(というか大雑把に)、録音してるんだけどさ。
後でまた聴くために。
・・・・・・・・・そこまでするか?とも思うが、そこまでして聴く価値があるのだ。
さて昨日、2018年3月17日の「ウイークエンド・サンシャイン」は
ニーナ・シモンの「ジンハウスブルース」がかかって、ああ!
浅川マキの「ジンハウスブルース」はこれがモトだった(ピーターさんがそう言ったのではないよ)のだな、
と推察して・・・感動した。
歌詞も、英詞の聞き取りは苦手、というか出来ないのだけれど、
聞き取れた範囲内では・・・浅川マキヴァージョンはきっと、直訳に近い感じだったのだろうな、と思った。
思い返せば1990年、僕は浅川マキをまだ名前しか知らなくて、
某大学祭でランブルフィッシュで共演する、という話が決まった時、
主催者から送られた膨大な参考音源の中にこの「ジンハウスブルース」が入っていて、
まっさきに気に入った曲だった。
僕にとっては、初めて聴いた浅川マキの歌(のひとつ)、なのだ。
オリジナルはニーナ・シモンだったかぁ。さすがに、渋いぜ。
ニーナ・シモンのオリジナルヴァージョンももちろん、とても良かった。貫禄。
マキさんのほうがちょっと、色っぽさ、という点では勝ってるかも。
ニーナ・シモンでもう一曲、最高にかっこいい歌モノジャスの「ワークソング」もかかった。
この曲は・・・だいぶ以前、何かのCMで流れて、かっこよさにぶっ飛んで、「何だこれは?」と思っていた曲。
これもニーナ・シモンだったのか。初めて知った。
CMで聴いて感動して・・ということは、あまりないのだが、たまに、ある。
大昔、まだ小学校の高学年くらいだった頃だと思うのだが、
テレビ・・・かラジオかどちらかのお菓子の「ガム」のコマーシャルで
ビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」が使われていたのだ。黒いガム。
当時はまだビートルズは・・・ほとんど知らなくて(一部の有名曲は知ってたけど)、
単純に、ぶっ飛んだ。最高にかっこよかった。
特に、イントロの楽器の音(後々に、10穴ハーモニカと知ることになる)が不可思議で、アメイジングで。
歌も、ビートも、パワフルで、爆発的で、お洒落だった。
さて、CMで使われていて、それで聴いてかっこよさにぶっ飛んだ曲、というのがもうひとつあって、
それは「すべての人の心に花を」だ。
CMで使われていたのは喜納さんのオリジナルヴァージョンではなくて、
誰か女の人が、アカペラ、かそれに近い形で歌ってるもので、それでも、すごく良かった。参った。
確かTDKのカセットテープか何かのCMだったんじゃないかな。
僕は中学生だったと思う。
「泣きなさい 笑いなさい」という歌詞は一種、究極だよな・・と思ったのを覚えている。
昨日のラジオの話に戻る。
トラックで仕事中にラジカセでラジオをカセットに録音する・・・のは簡単そうだが、
簡単ではない。何しろ仕事中にそんなことやってるの気付かれたくないし、
場所によってラジオの受信状態も変わるし、電源も、エンジンを切るたびに切れたりする。
でも、昨日の放送は、ほとんどバッチリ録れた。ふふふ、ちょっと慣れてきたな俺、などと思いつつ
走行中に聴きなおすと、
「ジンハウスブルース」と「ワークソング」のところだけ、電源のトラブルで録れていなかった。
とほほ。どういう偶然だよ。
あの2曲だけで今日は大豊作だったよな、後で何回も聴こう・・・・と思ってたのだが。
でも、「聴けた」だけでラッキーだったのだ。本当にそう思う。
こうなったら 昨日ピーターさんが紹介していたニーナ・シモンの
二枚組みの、初期シングルを集めたベスト盤・・・買うしかないな。
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