DAYS(難局を乗り切ろう)

2021-06-20 11:45:25 | Weblog

何も予定のない日曜日。

午前中をうつらうつら、と眠ったり起きたりして過ごす。

 

無音である。僕は音楽を愛するがゆえに逆に強く、無音も愛するものでもある。

家にいるときのほとんどの時間は無音だ・・・いや、

正確には無音ではない。窓の外を行く車の音、踏切の音、遠くまで行く電車の音、

雲の動く音、風の行きすぎる音を僕は聴いている。

そういうのが、とても好きなのだ。

それはともかく、予定がないのはバンドが動いてないからだ。

ライヴはまだ出来ない・・・。スタジオも休んでいる。

 

どんな状況でもポジティヴに捉える、という姿勢をとるために

あえて、「今の状況のいいところ」を考えることにする。

 

この状態は、誤解を恐れずに言えば「楽ちんである」という側面があるのだ。

 

音楽をやることは最上の楽しみな反面、いろいろと努力を要する。

時間通りに、いや予定の入り時間より30分早く着くために、

重い機材を抱えて電車に乗って出かけて(車ならもう少し楽なのだが・・・・飲むからさ)

楽器を正確に調整して、弦を新品に換え、歌詞も覚えて、曲順も考えて、

足元のエフェクターやコードが絡まったり抜けたりしないように

細心の注意を払って、髪の毛も寝癖を直して、髭も剃って、

少しでも見栄えのいい服を選んで、ピックやカポタストやチューニングメーターなどの

必要不可欠な小物も忘れずに持って。

そういう雑事を全部クリアして初めて音楽にたどり着く。

音楽にたどり着いても、弦が切れたり、声がカスレて出なくなったり・・・

というようなトラブルも日常茶飯事だ。シールドが抜けたり、アンプが煙を吹いたりもする。

そしてそれらがオッケイで音楽を奏でても、全然誰もニコリともしてくれないこともあるし、

拍手もなかったり、陰でぼろくそにけなされたり。

はははは。駄目だこりゃ、というようなこともしょっちゅうなのだ。

 

だから、何もないのは、楽。

音楽などやらなくても人生というのは豊かで、冒険に満ちたものなのだ・・・・

と当たり前のようなことを思う。

 

じゃあ止めちまえよ、などと言われるのは承知の上だ。

それでも音楽を止めないのは好きだからだ。

もちろん、好きでやってるのだ、マゾではない。

好きだけど、今はやれないのだ。

 

そんな悠長なこと言ってたら、

あんたみたいな中途半端な立場の人気のないバンドマンを出演させてくれる心優しいライヴハウスが

全滅しちまうよ、という意見もある。

確かに・・・・それは一番心配であるし、心が痛む。

 

それでも何とか、今の難局を乗り切りたい。

 

「楽」とか不謹慎なことを言ったが、

僕にとってもやはり、難局なのだ。

こんな風に、やらずに長いこと居ると・・・ただでさえ上手くないのに、

サビついてしまう。誰からも忘れられてしまう。

 

 

新しい歌がどんどん出来ていた時期だったのだ、一年半くらい前。

アレンジがすごく楽しかった。目が回りそうだった。

自分達としては、バンドとしての新境地、というような楽曲。

 

それをバンドで せーの、で演奏したいし、

みんなに聞いて欲しい。

バンドのメンバーや、対バンや、お客さんや、ライヴハウスのスタッフにも会いたい。

 

だから「楽」とかアホなこと言ってても、

動けるようになったら、絶対動くつもりでいる。

 

加えて、気づいたらもうトシなのだ、今更気付くな・・・・とも思うが。

「いつまで出来るか?やってられるか?」というのは大問題だ。

 

そして肝心の、ライヴハウスには踏ん張って欲しい。

いっとき、ライヴハウスのTシャツやドリンクチケットとかを

買いあさった。その程度ではもちろん、焼け石に水にもならないのだが。

 

 

世界は、完全にもと通りには、ならないかもしれない。

もしそうでもそれはそれでしょうがない。

その、新しい世界で、厄介な雑事をこなしつつ・・・音楽にたどり着くしかないのだ。

 

音楽にたどり着こう、いつかまた。

 

その時まで生き延びよう、お互い。

 

 

 

難局を、乗り切ろうではないか。

 

 

 

 

追伸

 

ライヴも出来ねえ、って言ってるのに、

オリンピック、本当にやるつもりでいるのか?????????

アタマ大丈夫かしら???????

 

今更だが言う。

オリンピック、開催は断念すべきだ。

きっと、誰にとっても、その方がいい。

 




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