去年は過ぎて行き、来年が訪れて今年の顔をした。

2018-01-03 20:08:19 | Weblog

年が明けて目出度い、という感覚を持てずにいるのだが、

ともあれ

とりあえずは(去年の暮れから)一年、生き延びることが出来たのだ。

それはそれでいいこと・・・・だと思うようにする。


この年末年始は穏やかに、流れるように過ぎていった。

寝てばかりいた、眠ってばかりいたかもしれない。


「眠り」を必要以上に幸福に感じるのは

その人が現実世界の状況を困難に感じているから・・・・・だと

大島弓子の漫画で以前、言っていた気がするのだが、

もしかして今の私もそうなのだろうか。

そうでないこと願う。



年越しの夜は友達と会っていた。紅白なんてもちろん、チラリとも見なかった。

お酒を薄く薄く、水で割って、酔っ払わないように注意しながら話していたので、

我々は8時間ぶっ通しで話が出来た。

すごいことだ。充実した。

とても良かった。彼の手に入れた新しいギターも素敵だった。


それ以外の時間、眠っていないときは本を読んでいた。

ひとつは古い古い戦前の本で「君たちはどう生きるか」。

高橋源一郎がラジオでオススメしていた一品。

真面目で、奇妙な本。とても奇妙な読書体験になった。

でも最後には感動もあった。綺麗な心持を持った本だった。

もうひとつは

最近・・・2017年の秋に出版されたばかりの新訳本。

フィリップ・K・ディックの「去年を待ちながら」。

アメリカでもともと出版されたのは1966年で、ああ、その年は・・。

これも奇妙な奇妙な話だった。

面白かったけど、ドッと疲れた。

作品の中心になるガジェットは

服用したら 過去か、(体質によっては)未来にタイムトリップしてしまうドラッグなんて、

滅茶苦茶だ。

しかもその未来がまた、パラレルワールドの(無限の選択肢がある)どの未来か、わからない・・・ときた。

むむむ。面白すぎ。

ディックは本当に・・・・・・・・・・・凄い。

ちょっとクルッテル気もするが。


さて現実世界でも、うつらうつら眠っているあいだに、もう来年が訪れてしまった。

私が待っていたのは去年だったのに。

しかし、来年が訪れてしまったからには仕様が無い、「今年」と呼んでやろう。


今年、2018年は1月14日にROCA’66で梅田のハードレイン出演が決まっている。

だが我々の愛するギタリスト、赤井の復帰はもう少し先になる。

つまり、現状のトリオバンド形態のROCA’66はもしかしたら今回(1月14日)で見納めかもしれない・・・

というかその予定なので(要するに赤井が早々に復帰予定、ってことね)、

「レアだ」という心優しい概念で持って、

梅田・ハードレインまで訪れて下さい。


2月17日にはカミナリボルトのナカさんとマンガンズの片山陽ちゃんに誘っていただいて、

久し振りに「弾き語り」を演ることも決定している。

2月17日、日本橋 太陽と月 にて。




眠ってばかりいないで、元気出そう。






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