一寸先は光。

2012-10-30 17:17:48 | Weblog



「ある種の奇蹟」は多分、このまま空気みたいにふわふわと僕の上を横切って、

遠い星の彼方へ不時着するのでしょう。

鈴の音みたいにりんりんと鳴く幾千の虫たちの野原を突っ切って、

迷宮の街へ、不夜の国へ。

そうして何回でも落ちてくる、重さ百トンの夜。

黒曜石で出来た地図を片手に、

永劫の国を探しに出かけるのなら君は、心に鍵をかけるべきだぜ。

そうして深い川にそいつを、キーホルダーごと沈めてしまう。

もしくはぎらぎらと音を立てて燃える草原の海の真ん中に投げ捨てる。

あと、太陽に命中させて溶かしてしまう、って手もあったな。

そのうちに

魔法にかけられたかぼちゃはお面の口から真実を語り出すし、

燃料切れの願い事なんて、闇雲に精製した薬品みたいなもので、

一見無害でも危険極まりないんだ。

僕は壊れたおもちゃの国で朽ち果てるほどやわじゃないつもりだ。

でもわかりゃしないよね。

「一寸先は光」かもしれないんだけど、

それだってあてになりゃしない。


ROCAのライヴは2012年11月9日金曜日。

京都「夜想」。


乞うご来場。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

装甲車のような人生

2012-10-30 13:17:21 | Weblog




あらゆるすべての物事を引きずって引きずって引きずって、

引きずり倒して進む装甲車のような我々の人生に、

「GO」も「STOP」もなかった。

あったのはただ、「ON」か「OFF」だった。


寒い季節が訪れる前に、

堅く乾いた確固とした小さな「種子」になって眠ろう。

目覚めた時はまた別の夢の中。

ハロウィン的な、チープでちっとも怖くないホラー・シネマみたいな

書き割りみたいな風景の前でまた、

かっこつけてくるくる回ったりとかさ。


僕は目覚めたままで冬眠する熊みたいに目を開けたまま眠るから、

そういうのってけっこうお似合いだったかもしれない。


巨大なる円環の、閉じていく音を遠い唄みたいに聴きながら、

僕はまたどうすれば「貝」になれるのかってことだけが知りたくて、

少しだけ哀しく思いながら遠くへ出かけたり、

心の中で「でんぐり返り」したり、とかを繰り返していくのでしょう。


君はもう、風邪引いたりとか・・しなくて済むのかい?

僕はその辺は、全然駄目だね。

はははのは。




















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする