おとといは松葉杖でよろよろと、
西院ウーララにライヴを見に行って、昼真スタートだったので
俺にしては珍しく日のあるうちからビールなぞのみつつ、
数多くの出演バンドを眺めた。
季節柄、懐かしい「大阪芸大の学園祭」などを思い出したな。
バンドは、ブロンド・ニュー・ハーフが抜群に良かった。
しかし、それにしてもライヴハウスっていうのは
玉石混合で、見に行くだけで本当に面白い。
俺から観るとわりに「若い」バンドも出てたんだけど、
思うのは・・・・大昔に比べると、ギターなんかも
安くて手に入りやすいし、ライヴハウスもいっぱいあるし、
バンドやってる奴もけっこう多いし、
バンドやってるからって、親や教師に白い眼で見られるようなこともない。
俺たちの頃とけっこう、「環境」は違うよね。
でも上記のこと、全部逆の方が絶対面白いよな。
ははは。
ところで。
こないだの話の続きなんだけど、
「レプリカント」が有機アンドロイドだ、というのは
作中でも言及されているのだが、
そのことを異様に感じてしまうのは何故か、と言うと・・・
同作品に出てくる「愛玩動物」たちのレプリカが何故か、
電気仕掛けだったり、金属部品だったりするから。
その「落差」が不思議で興味深くて、魅力的なのだ。
ディックの小説はその手の「SF的ガジェット」が
これでもか、ってくらいてんこ盛りに登場するところも好きだ。
最高のキャラクターは、
「ガニメデ(←土星の衛星)生まれの粘菌」で
名前は「ロード・ランニング・クラム」。
「粘菌」って要するに 『スライム』みたいな、不定形の生物。
それが知的生命体で、テレパスで、だから言葉抜きで意思疎通できたりする。
性格もすごいいい奴。
「あなたへの周囲の敵意が急激に高まっています。逃げる事をお勧めします」
などと(テレパシーで)主人公に忠告したりする。
俺も「ロード・ランニング・クラム」と友達になりたいね。
そう思わない?
・・・・・・・・・・・会ったら言といてくれないか?
ガニメデ辺りの交差点で。