ホワイト・アルバム

2011-12-05 10:13:58 | Weblog

俺は、レコードとかCDとか、

そんなにたくさん持ってるようなタイプじゃない。

ロックとか、音楽の知識も、相当に偏ってる。

でも昔・・・「ホワイト・アルバム」は持ってたんだ、

確か二枚組みのレコードで。

ずいぶん聴き込んだものだった。

でもいつのまにか失くしてしまった。

誰かに貸したのだろうと思う。

それで、おととい、何の気なく、CDで「ホワイト・アルバム」を

買いなおして・・・・・・・

聴いてみて、その豊穣さに圧倒されてしまった。

それに、何だか以前は聴こえなかった音が聴こえる・・

と思ったら、やっぱり「リマスター盤」だった。

しかし、それだけではない。

これを聴き込んでいた20代前半の頃より、今の方が

確実に、「ビートルズ」に対して知識と、愛情と、

親近感を持っているのだ。

膨大な数のインタヴューを読んだし、

歌詞で何を言っているのかも、理解した部分が多い。

それと、後で知ったいろんな事実。

ジョージ・マーティンが辛そうに語る

レコーディングの思い出話とか・・・・。

昔は考えなかったようなことも考える。

当たり前すぎて馬鹿みたいなのだが、

「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウイープス」

で「紳士的に泣いている」のは、弾いている人間なのだ。

ジョージ・ハリソンが泣いているのだ、裏切りの恋に。

昔はそんなこと、「我が事」として考えなかった。

「グラス・オニオン」でジョンが「ウォラス ワズ ポール」

と吐き捨てるように言ってるのも、今聴くと寒気がするほど凄い。

でも後のソロ作の中で、「アイ ワズ ザ ウォラス」

と言い直してるんだよな・・・とか。

昔に、かなり聴き込んだはずなのに、

全然理解せずに聴いていたんだなぁ・・・。

それでも、そんな聴き方でもこのアルバムは俺の中で

血肉になっている・・・とも思うのだった。



しかし、これって本当は「無題」のはずだよね。

帯に「ホワイト・アルバム」って印刷するのも、どうなんだか。



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