最強ビザール、復活。

2011-12-03 20:49:42 | Weblog

俺は自分でギターを改造したりするタイプではない。

・・しかし、この改造は衝動に駆られて、自分でやった。


20年以上前、大阪で

「フォア・ローゼズ」というブルース・バーの常連だった頃、

店主の白井さんに譲ってもらった「LAKE」というブランドの、

ビザールのピックギターに、

(ピックギターというのは、ピックアップが全く付いていない

F穴のアコースティックギターの総称だ。)

「テスコ」のスティール・ギターのピックアップを無理矢理

取り付けたのだ。


結果・・・・・・

異常にかっこいいギターになった。

これは、実際にエレクトリックで音が出るのだ。

「ばるぼら」のライヴのときに、下北シェルターに持って行って

鳴らしたこともある。ファンダンゴでも、もちろん鳴らした。


弁当箱みたいな銀色の箱部分がピックアップであり、

機械部分のすべて。

TEISCOのロゴが燦然と輝いている。

シールドは直接、プラグ・インする。

ついてるのはヴォリュームのみだ。


ピックアップを取り付ける以前の、「ピックギター」のままでも、

とてもいとおしいギターだった。だがしかし。

ピックアップ移植により、「ハイパー・ビザール」

と化した・・と自負している。

世界中でこれしかないギターになったのだ。


大阪から京都に引越しした際に、

ヴォリューム・ノブがなくなってしまい、

ああ・・・これでは「ジャンク」にしかならないな、と

思っていたのだが、昨日よくよく探したら

ボディの中に落ちていた。ちゃんとあったのだ。

よかった・・・。それで今日、自分で直して

復活したのだ。


これはどう考えても、自分の中で

「最強のビザール」だ。


写真では見えにくいかもしれないが、

ボディの右下には、バーボンから切り取った

「四つ薔薇」と、

懐かしの、大阪で一番のハコだった

「バーボンハウス」のステッカーが貼ってある。


世間的な「価値」など全くないが、

俺にとっては「宝物」である。


佐治はこのギター、何故かローマ字よみして

「ラケ」と呼んでいたなぁ、そういえば。

「ミチのラケ」って言っていた。





カラカラに乾いた音で、

ブルース弾くには最高なんだよ。



コメント
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