まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

並行在来線第3セクターに乗る?・・・富山地方鉄道

2015年08月25日 | 旅行記D・東海北陸
朝の富山駅。立山そばで朝食として、海産物(というより酒のつまみ)を買い求める。ここから再びあいの風とやま鉄道に乗るところだが、ふと考えた。この線の車両は先ほど乗ってきたタイプだし、旧北陸線で何回か乗っている区間。車窓の感じもだいたいはわかる。

ここで経路を変えようと思う。富山には第3セクターではなく純粋な私鉄の富山地方鉄道がある。どうせ東に進むなら、変化をつける意味であいの風とやま鉄道に接続する駅まで地鉄に乗るのも面白いかと。

ということで、地鉄のホームに現れる。こちらは地鉄オリジナルの車両に加えて、西武や京阪の特急車両を譲り受けて走らせている。立山、黒部宇奈月という観光地を擁するだけのことはある。

あいの風とやま鉄道との接続ということで、券売機で滑川までのきっぷを買う。きっぷは「○○○円区間」ではなく、「滑川」と出る。ちょうどホームには目を引く車両が停まっていた。元京阪特急の車両だが、オリジナル塗装。また3両編成の真ん中は2階建て車両である。「ダブルデッカー、そうでっか~」で知られたあの車両。これから立山行きの特急として走る。滑川とは線が違うが、途中の寺田までは同じ線を走るので、これに乗るとする。

ただ、2階建て車両は指定席で別途220円かかる。さすがに指定はいいかな、普通車も旧京阪特急だしと改札をくぐると、「滑川」のきっぷを見た駅員が「滑川方面は次は何時・・・」と行先表示を見る。確かに、この時間の改札は立山行き特急に乗る客の改札。

「あれに乗って寺田で乗り換えます」と返すと納得したが、「それなら、特急料金110円必要です」と言う。220円は指定料金で、乗るだけでも110円の料金がかかる。もう乗る気でいたので改札口で料金を払って特急券を受け取る。自由席ならこうだが、2階建て指定席に乗るなら、合わせて330円の追加料金がかかる。

それでもホームに行くと、2階建て車両は上下とも結構乗っている。立山観光の客だろう。2階建て車両というのも全国的に見れば貴重なもので、せっかくなので乗ろうという人が多いのかな。・・・とすれば、日常の電車移動で、追加料金ゼロで2階建て車両に乗っている京阪利用者って、地元関西では当たり前の光景だが、関西を離れるとものすごく特別なこと・・・?

2階建て車両ではなく自由席扱いの車両に乗り込む。こちらもなかなかの乗車率。昔の京阪特急の乗り心地をしばらく楽しみ、寺田に到着。ここで下車する。

寺田は立山方面と宇奈月温泉方面との分岐駅。電鉄富山から来れば、駅の手前で線路は左右に離れ、右手が立山、左手が宇奈月温泉。その線路が広角に分かれるため、寺田駅は扇形の広がりを見せる。その端のホームに降り立ち、反対側ホームに移る。次の宇奈月温泉方面の列車には結構な時間があり、古びた木製のベンチでしばらく待つ。普通に出社していれば朝礼前後の慌ただしい時間帯だが、ホームの周りが田んぼで、稲草の匂いが風に乗ってプンと流れるローカル駅で過ごすのも悪くない。

やがてやって来たのは宇奈月温泉まで行かない、途中の滑川行き。私にとってはちょうどよい列車だ。地鉄オリジナルの車両。鉄道車両の新人賞に当たるローレル賞をとったもので、今も運転台の後にマークが掲げられているが、さすがに老朽化も目立つようになった。

朝の通勤通学輸送を終え、2両でも乗客は数人。富山の近郊を走る。広い水田が広がるのは、JRもとい、あいの風とやま鉄道沿線とも共通する。そんな中、「地鉄電車に乗ったら 東京まで250歩」というポスターを見る。これは、地鉄沿線から新幹線の乗り換え駅となる富山駅、または黒部宇奈月温泉駅まで行けば、その乗り換えに要する歩数が「250歩」として、後は乗ったまま東京に行けるというものだ。富山駅で接続するのはわかるが、黒部近くで北陸新幹線と富山地鉄が交わるところに新駅が設けられた。地鉄沿線の人にとっては、新幹線に乗れる駅が二つできたというのは大きなことだろう。

行き止まり構造の上市で進行方向を変えて、滑川に向かう。JRもとい、あいの風とやま鉄道の線路が近づく。その後に地鉄の中滑川駅がある。滑川市の中心はこちらのように感じられる。

その隣が滑川。ただ、ホーム一本の淋しい駅。滑川のゆるキャラ?がパネルで出迎える。JRもとい・・・の駅と隣接しているが、乗り換えには駅下の地下道をくぐらなければならない。

これをくぐって駅に出る。滑川乗り換えとしたのは、この区間でほとんど降りたことがないのでどこかに行こうかと。魚津は一度停まったことがあるので(富山で宿が取れず、退避する感じ)、ならば滑川かなと。滑川はほたるいかの町として知られ、「ほたるいかミュージアム」というのがあるそうだ。

ならばそれを見た後でさらに東に進もうと思ったのだが・・・・。
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