まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

久しぶりにラグビートップリーグ観戦

2015年11月14日 | ブログ
今年改めて世間の注目が高まったスポーツといえばラグビーだろう。W杯での日本代表の活躍は大きく取り上げられ、ヤマハ発動機の五郎丸のキック前のルーティンがいろいろなところで話題になったものである。

これを受けて、国内ラグビーのトップリーグが13日に開幕。開幕戦となるパナソニック対サントリーという強豪チーム同士の試合、そして14日、五郎丸が出場するトヨタ自動車対ヤマハ発動機の試合は(この前の豊田自動織機対NECの試合も合わせて)、前売で販売予定枚数に達したとして当日券の販売が行われないという事態に。

もっとも、13日の開幕戦では「チケットは完売なのに客先はガラガラ」という結果だった。チーム販売分を多めに割り当てていたために一般販売はプラチナ化したが、そのチーム販売分が思ったほどには入場につながらなかったようだ。チーム券と言えば聞こえはいいが、そこは企業のラグビー部。要は社員とか取引先を巻き込んでの「動員」である。それが思ったように伸びない一方で、本当にラグビーを観たいという一般のファン(パナソニック、サントリーのいずれの利害関係者でもない人たち)が締め出された形になったというわけだ。

このことについては協会が販売枚数を読み誤った失態とされているが、逆に言えばそれが実態なのだろう。野球やサッカーのようにプロ化されて興行を打てるわけではないし、W杯での活躍があったからといっても急に運営方法が変わるわけでもない。ある程度は仕方ないのかなと。

さてそんな中、私も久しぶりにナマのラグビーの試合を観に行こうと思う。行き先は花園ラグビー場である。近鉄沿線住民として、シーズンになると駅では観光案内と並んで近鉄ライナーズのサポーターズクラブ会員募集のポスターを目にするのだが、毎年「今年は観に行こうか」と思いながらも、予定が合わなかったとか何とかで行かないままにシーズンが終わる・・・ということが続いている。

14日の天気予報は終日雨。野球とは違いラグビーは雨でも雪でもやるスポーツなので試合は行われる。雨というのにちょっと迷った。このところ仕事も忙しかったので外出せずに家でゆっくりしようという気持ちもあった。雨を言い訳にするというか・・・。

ただ当日起床すると雲は広がっているものの、雨粒は落ちていない。試合途中で雨になるかもしれないが、何とかなるだろうと雨具の用意だけでして出かける。

東花園に到着。地元の人もいるのだろうが、それ以上にラグビー観戦客が多い。駅は花園ラグビー場の玄関口として装い新たな高架駅の工事が完成し、コンコースには近鉄ライナーズの選手の顔写真も飾られている。

駅から7~8分歩いて到着。この日の第一試合はNTTドコモレッドハリケーンズ対コカ・コーラレットスパークス。そして第二試合が近鉄ライナーズ対ホンダヒート。近鉄の試合が目当てなら第二試合から入場すればいいのだが、そこはせっかくなので、場所取りも兼ねて?第一試合から観戦する。

特設テントにて、近鉄ライナーズのサポーターズクラブの入会を行う。年会費2500円だが、ライナーズ絡みの試合なら入場が無料となる。

またこの試合は開幕戦ということもあってか、サポーターズクラブ会員にはこのようなものが進呈される。そう、「大阪名物」ハリセン。

チーム券も合わせて渡され、早速入場する。バックスタンド後ろのグラウンドではNTTドコモとコカ・コーラの両チームの試合前練習が行われている。パスやラインアウトなどの連携プレーの確認だったり、迫力あるタックル練習も行われる。

この試合のホーム側のNTTドコモの応援席に座る。チームカラーが赤ということで、赤の帽子やらベストやらを身に着けた人が多い。ただ所々で「社内の人たちが休日に社外で顔を合わせた時に取り交わされる挨拶」が見られることから、それこそドコモの従業員とか、ドコモを軸にした通信関係に従事する人たちが集まってきているかのように見える。(注:別にそのことが悪いと言っているのではない)

場内ではミニFMが開設され、試合中は実況と解説を聴くことができる。プレーを通してのルールの説明や、プレー中断中の時間を利用してリスナーからの質問に答えるなど、なるほどと思わせる。野球場でも、ラジオで目の前の試合の実況中継を聴きながらグラウンドを観ている人がいる(もっとも、日曜のデーゲームだとイヤホンから聴くのは野球ではなく競馬中継かもしれないが)。

両チームの選手が入場。この試合、NTTドコモが赤のジャージ、そしてコカ・コーラが黒のジャージを着用している。チーム名にどちらも「レッド」が入っているので赤のイメージだが、そこは同じ色同士ということで・・・。

試合開始から3分、NTTドコモがコカ・コーラの反則からのペナルティゴールを決めて3点を先制する。ただこの時聴いていたミニFMの実況は「コカ・コーラ3点先制」とあった。私も一瞬「あれ?」と思ったが、その後で訂正が入った。

ただコカ・コーラも反撃。香月のトライで5点を取って逆転した。ゴールも決まって3対7とする。

その直後の19分にNTTドコモが茂野のトライで8対7と再逆転し、その後も渡辺のトライで13対7。

前半最後のプレーで、コカ・コーラがゴール前に攻め込む。そしてトライ・・・を挙げたように見られたところ、トライが成立したか否かが微妙と言うことで、TMO(テレビジョンマッチオフィシャル)という、要はビデオ判定が行われた。これが入れば13対12と追い上げ、ゴールが決まれば逆転となるが、結局トライは認められず前半終了。ただ6点差だと1トライ1ゴールで逆転できるスコア。接戦と言っていいだろう。

後半のNTTドコモは、先日のW杯では南アフリカ代表として日本代表とも対戦し、このトップリーグ期間中のレンタル移籍でやってきたポラードを投入。野球で言えば現役バリバリのメジャーリーガー選抜の一人ということで、スタンドからも大きな拍手が起こる。NTTドコモもこのポラードと、同じ南アフリカ代表のエツベスの加入により、チーム名の「レッドハリケーンズ」のとおり、トップリーグの台風の目として注目されているとか。

試合はNTTドコモがパエアミフィポセチのトライと佐藤のゴールで7点を追加して20対7とすると、コカ・コーラも筬島のトライと福田のゴールで7点を返す。

これを引き離したがの途中出場のポラード。ペナルティゴールで3点を追加して23対14とリードを広げる。コカ・コーラも山田のトライや、元オーストラリア代表のカミンズの奮闘で23対19まで追いすがるが、ノーサイド。特に後半でのお互いの点の取り合いや、ボールへの集中力は観ていて面白かった。

この試合の観客は6930人。試合中、ミニFMの解説の人は「ラグビー人気というから、もうちょっと入ってもよさそうなもんですがね」と言っていたが、これは仕方ないだろう。

さてこの後は近鉄ライナーズの試合。NTTドコモと近鉄のそれぞれのファンが入れ替わるので通路はごった返している。ここまで記事が長くなったので、第二試合の様子は改めて・・・・。
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